頑張って一生懸命ペダルを踏めば踏むほど…大きいバスドラムの音は出ない?
はじめに
さて今回も前回の続きでドラムのお話。テーマは引き続き「バスドラムの鳴らし方」。その中でも今回は「ペダルのフットボードをどのように踏むか?」という事に焦点を絞っていきたいと思います。
なので今回は「いつも力いっぱい踏んでるけど、自分のバスドラムの音ってバンドに埋もれてんじゃないのかな…」という方とか、「長時間ドラムを叩くと腰の右側が痛い」という方のお役に立てばと。では本題に
バスドラムの良い音とは…「ドスの利いた」音です
まずは自分がどういう音を出したいのか?というイメージを持たないとそもそも「良い音」は出せません。というわけで文字での説明に限界があるのを承知で書きますが…
「バスドラムの良い音」というのは、「ドスの利いた音」つまり、バスドラムの低音がしっかり出ている音のことです。
「そんな音今まで聞いたことないな」という方は…何度かソナーやラディックなどの中価格帯以降のバスドラムを踏むと、「ドン」というバスドラの音の重さの違いが判るかと思います。
つまりリハーサルスタジオに備え付けの低価格帯のドラムだとそもそも、ドスの利いた音が「出ない」ので、スタジオノアなどで個人練習に入ってみるといいかと。
(お店によって機材が違うので、事前に電話で確認してくださいね!)
バスドラムの音量が出ない原因は?
ただ人によってはなかなか、ドスの利いた音が出なくて悩んでいる人もいると思います。原因はいくつかあると思いますが、ここでは以下の2点を挙げてみます。
①機材の問題
上記で述べたように、もともと低価格帯のドラムセットのバスドラムは「ペチッ」というような平たい音がするのでいくら頑張っても、ドスの利いた音はでません。また、もう一つはフットペダルの問題もあります。
やはりド定番のDWの9000系シリーズなどはドスの利いた音がしますが…
YAMAHAやTAMAの低価格帯ののペダルだと難しい部分があります。「じゃぁ、低価格帯のバスドラムをDW9000系のペダルで踏んだら?」という議論ですが…私が思うに「それでもドスの利いた音は出にくいと思います」。要は出ないものは出ないのですね。
②身体の使い方の問題
あとは、身体の使い方の問題。当ブログでも何度か引用していますが、武井壮氏はスポーツを習得する上でのポイントとして「自分の身体をイメージ通りに動かす練習」の大切さを述べています。
これはドラムにもかなり言えると思います。それを踏まえて、バスドラムを鳴らすうえで「持ってはいけない」イメージは以下の二つだと思います。
「頑張って、ペダルボードを力いっぱい踏み込もうとする」
「頑張って、ペダルのビーターをバスドラムの打面に思い切り当てようとする」
要はまじめな人ほど陥るこのスパイラル。例えていうなら、ソフトボールとかで、ホームランを打ったときって、「ボールを打った感覚がない」んですね。逆に、遠くに飛ばそうと思い切り振るとボテボテのゴロになったり。
そんな感じに似てると思います。
要するに「運動量保存の法則」を使う
今回は先に結論をいいますが、この低音がしっかり効いたバスドラムの音を出すには、「運動量保存則」を有効に使います。
まぁこの法則について詳しく説明する気はないのですが、つまりはどうすればいいのか?とうと、自分の身体の重みを足先に瞬間的に全部乗せて、その衝撃を全てフットボードに伝える。ということです。
つまり、運動量量保存則は、理科でやったこんな感じの実験にあるように…
www.youtube.com二つの物体の運動量(運動の激しさみたいなもの)はそっくりそのまま伝わるわけなのです。
文字で書くと簡単なようですが、やってみると難しいです(まぁ簡単だったらみんなすぐに上級ドラマーになりますしね笑)
おわりに
というわけで、バスドラムについては、まだまだもっと細かいトピックもあるのですが…文字数のボリューム的にも今回はこの辺にしておきます。要するに「頑張ってペダルを踏まないこと」が大切かなと。
ではでは。