メタルドラムを叩くコツは…メタルドラム特有のポイントを知ることにあり?

はじめに
今回はドラムの話。テーマは「心地よいメタルのリズムを叩くためのポイント」です。
というのもメタルのドラムは結構独特なので、オーソドックスなドラミングの延長で考えると聴いていて心地よくないリズムになってしまいます。
この逆もしかりで、メタルのドラムの感覚を例えばポップスなどに持ち込むとチグハグした演奏になります。
なので割とメタル以外の他のジャンルをずっとやっていて、メタルを叩いてみた後に、自分のその演奏を聴いてみると「なんか違うな…」と思ったことはないでしょうか。
これはつまりメタルドラム特有のポイントを押さえていないからというのも一つあるのではないかと。
そこで今回はメタルドラムらしくなるドラムのポイントをいくつかご紹介。
ただ具体的な解決方法まで書くとお腹いっぱいになってしまうので、今回はポイントのご紹介のみにしておきます。
なお今回はそれなりの速さで両手両足が動かせること前提で話を進めますので、「ツーバスが速く踏めないんだけど…」という方はこの辺の過去記事を参考にしてみてください。では本題に。
スネアの鳴る位置に要注意!
私的におそらく一番はこれだと思うのですが、メタルドラムはどうしてもスネアの位置がバスドラムに比べて後ろ気味(遅れ気味)になります。
これはなぜかというと、ワンバスの時と比べてツーバス踏みっぱなしだと、足の踏ん張りが不安定になります。
踏ん張りが不安定になり弱くなると、スネアを打つパワーが減ります。
パワーが減るとタイミングがどうしても後ろに行ってしまう、という感じです。
そしてスネアドラムの位置がずれると右足のバスドラムと同時に音が出なくなります。
すると結果的にどうなるかというと、リズムの輪郭がもやっとしてくるわけですね。
基本的には歌心は出さない!
もう一つがこれ、「ドラムで歌わない」こと。
まず最初に「ドラムが歌っている状態」とはどんな状態かというと、打音の強弱や、音の硬さ、音のタイミングなどを色々駆使して歌心たっぷりな演奏をする感じです。
これの一番顕著なのがジャズドラムであり、ポップスの歌物なども、譜面上のフレーズ自体は簡単に見えてもここにみんな心血を注ぐわけです(なので全然簡単ではない)。
しかし極端に言えばメタルドラムはその逆。
なにせ「トリガー」という、全部音を均一なものにするエフェクトまでかけるわけですから笑。ちなみに最近こんなのも出ていますし。
「そんな当たり前のことわかってるし…」と思う方も意外と普段のクセがでてドラムが歌ってしまうと、ギターやベースなどが爆音でなっている中でドラムの演奏が後ろに引っ込んでしまいます。
ただし例外としては、曲間のドラムソロ的なパートがあったらそこは歌っても大丈夫。むしろギャップを利用して歌心たっぷりに叩くのもアリでしょう。
終わりに
というわけで今回の要点を簡単にまとめると、
- スネアドラムがもたつかないように要注意!
- 歌心を出さないように要注意!
ということですね。ただ完全に無機質にぶっ叩けばいいのかというとそういうわけでもなく…メタルドラム特有の奥深さもあるわけなので、その辺もまた書いていきたいと思います。
ではでは。