講師業に必要なスキルの一つ…「言葉のミニマリズム」とは?

はじめに
今回の記事はミニマリスト系のお話ですが、以前に「音楽講師に必要なものとは?」という記事も書きましたが、これから音楽講師をやってみたいという方のお役に立つような記事でもあります。
私は現在ご縁があって、ドラム講師の他にも数学の講師もやっているのですが、その両方で共通して感じるのが「言葉のミニマリズム」というテーマです。
ちなみに私の場合ドラムの講師を始める前に10年ほど数学の講師をしていたことがあるのでその時の経験も踏まえて、最近改めて実感していることです。
詳しいことは後ほど書きますが、「人にものを伝える」という時に講師の側は言葉やジェスチャーを使うのですが、その時に一つとても大事なポイントがあるということを気が付いたわけですね。
そして、「音楽の演奏」というのも言葉こそ使いませんが、他人にものを伝えるという点では共通する部分があります。
さらに言えば「文章という言葉」を使って何かを伝えるブロガーも同じことが言えるというわけです。…というわけなので今回は「これからドラム講師をやってみたい」とお考えの人向けに書いていきますが、「講師業をしていきたい」という人に向けてもミニマリスト的な立場からお役に立つような内容を発信していきたいと思います。
では前置きが長くなりましたが本題に。
結論→言葉の「ミニマリズム」を意識しよう
まず結論としては「言葉のミニマリズム」を意識しようということです。
これはつまりどういうことか?というと、例えば、「ドラムの〇〇というテクニックを教える」というシチュエーションがあったとします。ここでダメな例としては「あれはこうで、それはそうで…」と一度に「似たような情報」をたくさん教えてしまうこと。
逆に良い教え方は「〇〇は〇〇です」と、少ない言葉で的確に教えることです。要するに教わる側は予備知識がない状態なので、その時に一度にいろんなことを言われると頭の中は混乱します。
講師側が後から修正をしても、一度混乱した頭の中を沈めないといけないので、まず物理的に時間の無駄ですし、理解も深まりにくくなります。
要するに少ない言葉がいいってことです。これを今回は「言葉のミニマリズム」と今回は呼ぶことにします。
「言葉を発する」ということ
つまりこの話をもう少し掘り下げてみると、教える側が「言葉を発する」ということって教わる側の「時間」と「脳内のリソース」を奪うこと、と考えた方が良いです。
「奪う」というちょっときつめの表現をしたのは、まぁお金をもらって講師をやる以上はそこは自覚しておいたほうがいいかなということですね。
特に1時間いくらで講師の仕事をする際は、1時間5000円もらっていれば、1分で約83円。そう考えると、無駄な教え方はちょっとできないのですね。
逆にいうと、「あれやこれや」と話がどれだけ飛ばずに教えられるか、が講師の腕の見せ所な気がします。ただ「じゃぁ短ければいいのか?」というに誤解されやすいのですが、それはちょっと違っていて、必然的に長くなったり、ちょっと遊びを入れて長くなったりする分にはありだとは思います。
ただ、「講師側が知っていて生徒側が知らない新しい情報を教える」という仕事が講師の仕事なので、その時に、「似たような新しい情報を一度にあれこれ教えないこと」これが大事だなぁと日々お仕事をしていて思うわけです。
例外は「気持ちを伝え合う会話」
ただ例外としては「気持ちを伝え合うような会話」だと、言葉が少ないと誤解を生む原因になります「相手のことをわかっている」と思っていても全然そうでなかった、なんて話はよくありますので、そこは「少ない言葉で伝えよう」とは思わない方がいいですね…念のために。
まぁこれは「講師ー生徒」の会話ではなく日常的な会話のことですけどね。
終わりに
というわけで今回は「言葉のミニマリズム」というお話を書いてみました。
私自身もまだまだこのスキルを磨いていかないといけないのですが、それだけに言葉は奥が深いということですね。講師をやっていると日々気づかされることがあるので、その辺のお話もまた書いていきたいと。ではでは。