ミニマリストはお酒も「断捨離」すべきなのか?

はじめに
今回は箸休め的なミニマリストネタ。テーマは「ミニマリストと飲酒」です。
飲酒に関しては「お酒に興味がない、飲めない」人と、「お酒量を減らしたいけどついつい飲んでしまう人」などいるかと思いますが、私は完全に後者です。
しかし考えてみるとコスパの良さや自由というものを大事にするミニマリスト的に飲酒はどうなのか?という疑問が常々ありまして。
というのも、お酒をたくさん飲むことは脳の前頭葉という「思考」をする部分が鈍くなるし、運動もできなくなるし、一人酒でも誰かと飲んでも確実に食事の時間が長引く。更に睡眠の質が確実に下がるし、翌朝起きると胃がずしりと思く、頭もぼーっとしている、更にその日の仕事のパフォーマンスは確実に落ちる。
…これだけ挙げるとお酒は本当にQOL(生活の質)を下げる以外の何者でもない気がしますが、こういう意見に反して、
「でもお酒を飲んでいる時は楽しいし、そこまで我慢したら人生楽しくない!」という人もいます。
私のSNSを見ていただければ分かりますが、断片的にお酒をたったり、お酒の代わりの物を探したり(過去記事参照)、ライフハック系の記事や動画を見たりして色々もがいてみました笑。
そんな中で現時点で、お酒好きなミニマリストと酒の付き合い方について今回はつらつらと書いていきますので、何かの役に立てば幸いです。では本題に。
結論→やっぱり「時間割引率」が大事
まず私が試行錯誤する中で1番役だった言葉が「時間割引率」です。
これは過去記事でも紹介した勝間和代さんの著書や動画で紹介されている行動経済学の用語なのですが、今回の内容に沿って言えば…。
①お酒を飲んで今楽しい
②お酒を飲むとQOLが下がる
どっちをとるか?という時に①を取りやすいということなのです。
この言葉を知ってからお酒を飲む時に「今楽しいからと飲んだら、この後のパフォーマンスは下がるし、これを積み重ねたら一年後は…?」と常に自分に問いかけてみるようにしました。
すると少し効果がありました。しかしこの状態は自分にとって「我慢している」状態なんですね。
我慢というのはモチベーションありきです。過去記事「小さな習慣」という本の書評でも書きましたが、モチベーションを伴う行動は長続きしません。モチベーションに頼らず無意識的に行う習慣にしないといけない、と思いました。
「全か無か思考」はエネルギーを使う
ではなぜ我慢がモチベーションを必要とするのか?それは断酒というのは「飲むか飲まないか」という両極端しかないからです。
心理学ではこれは「全か無か思考(もしくは白黒思考)」と呼ばれあまりよろしくないものとされています。(他の例だと、他人からちょっと注意されただけで、その人が完全に極悪人に見えてしまったり、とか)
そこでこの時間割引率の考えを「習慣」にまで落とし込むために、「我慢はしない」という行動をとってみました。
それが飲みたい時に「短い時間で少しだけ飲む」という方法です。よくよく考えてみると私の場合はお酒を我慢している時期はどんなに美味しいものかというイメージが肥大していきます。
そして久しぶりに飲むと「あれこんなものだったか?」と、ちょっと拍子抜けになる事がありまして、それって自分の頭の中のイメージがどんどんふくらんで現実とずれていった結果だと思います。
私も毎日お酒を飲んでいた時期がありましたが、意外と毎日飲むとお酒って飽きてくるんですよね。
終わりに→禁酒は難しい!
というわけで今回のポイントとしては…お酒が大好きなミニマリストかつ、「お酒を飲むとQOLが下がる」と悩んでいる人は「いきなり禁酒や断酒は合理的ではない」ということです。
なので今回の最終的な結論としては…
✔︎完全にお酒を断たないこと
✔︎一度にたくさん飲まないこと(強いお酒は飲まないこと)
✔︎長い時間飲まないこと
このあたりを心がけてやってみると良さそうです。
仏教や心理学でも「ほどほどが難しい」ということは言われているので、決して簡単ではないのですが「断酒を試みて失敗して…」を繰り返すのもなかなか大変ですからね笑。ではでは。