【書評】何者かになるのは決してむずかしいことじゃない【MIYAVI・著】

目次
はじめに
今回は書評記事です。今回はこちら「何者かになるのは決してむずかしいことじゃない」です。
著者のMIYAVI氏はもともとデュールクオーツというV系のバンドのギタリストで、私もリアルタイムに聴いておりました(当時から一人だけすごいカリスマ性でした)。
更にソロデビューしてからスラップでギターを弾くスタイルを確立したギタリストであります(この動画一番好きです)。
アーティストが書いた本って「一回読んで満足」するタイプと「何度も読み返したい本」があるような気がします。
本書はボリューム的にはさっと読めてしまえる文字数ですが、これは後者の「何度も読み返したい本」だと思います。
どういうことかというと、こちらの本はKindleで出ていなかったので紙の本で購入しましたが、なんかこれは紙の本で持っておきたいなと思わせるような言葉がたくさんあったということですね(要はKindleだと、パッと読みたいところを開けないということですね)。
今回はその中でもミニマリストが共感できる部分を中心にご紹介したいと思います。
P132:世界中どこに行っても同じように朝を過ごす
これは「毎朝の習慣をルーティン化することの大切さ」が書いてあります。世界中で活動しているMIYAVI氏の言葉だけに非常に重みがあります。
朝起きの大切さは、昔からいろんな人が本や動画で唱えられてきました。
具体的には「朝は集中力が高いから」「体内時計がリセットできる」などいろんな利点があります。
私も朝方になってみて思うのは朝は何か特別な空気が宿っており(徹夜して日の出を見たときとかそう思ったこともあると思います)、一日の初めにその空気を感じるということが大切なのかなと思います。
人間の身体の元素というか構成要素はもともとは自然界にあるものですからね、おそらく地球の自転のリズムとシンクロしているのでしょう。
P135:水があれば十分。身体が冷え無いように常温の水を飲むようにしている
MIYAVI氏が食生活にもかなり配慮していることは本書で知りました。
とくに私たちが東京に暮らしていると、その飲み物事情は、「カフェイン」「砂糖」「アルコール」「キンキンに冷えた状態」にあふれています(一時期常温の水を売り出すコンビニが増えてきたかのように思いましたがそこまで浸透しませんでしたね…)。
なので身体の状態を常にベストに保つためにも「常温の水」は最適なわけですね。
P138:ギターは一本だけあればいい
本書の「自分の音を出せる一本があればそれでいい」という一節が好きです。
私がミニマリストなのにドラマーでいられる所以というのが「スティック2本あれば何を叩いてもいつでも”自分の音”が出せる」って側面があります。
ギタリストは沢山ギターを所有しているイメージがありますが、こう言い切れるのって素敵ですね。
P151:ミニマルでストイック
この言葉の真意は「ミニマルでストイックな過程」を我慢してやっているのではなく、それすらも楽しんでしまおうというところかなと思いました。
要するにミニマリズムの真反対の「マキシマリズム」はキリがない青天井な部分があり、「あれも欲しいこれも欲しい」という人間の欲求は限りがなく、そしてその「限りの無さ」が人間を苦しめているのではないか…そんなメッセージを感じました。
P168:あなたはそのままでいい、でも何もしなくていいわけじゃないんだよ
そして本書で一番響いた一節。これはもう余計な説明はいらないでしょう。是非座右の銘の一つに加えたいと思います。
おわりに
そんなわけで今回は書評記事でした。
やはりミニマリズムを感じる書籍は読んだ後のすがすがしさが半端ないです。
なのでミニマリズムを感じる書評記事はまた書きたいと思います。ではでは。