ドラムがない時の練習方法「口ドラム」についてご紹介

はじめに
今回は久々ドラムの記事。とはいえ今はスタジオすらも閉まったりしているので、ドラムが叩けないドラマーも多いと思います。
この状況がいつまで続くのか分からないことが悩ましいですが…残念ながら身体はやっぱりドラムを叩かないと鈍ってしまいます。
ただドラムは「身体だけ」ではありません。
頭、もっといえば脳内でのイメージを身体が再現するという仕組みになっているので、ドラムが叩けない時は「頭」のイメージを強化するしかないのです。
というわけなので、今回はドラムが叩けない時の練習として一つオススメの方法をご紹介。対象としては初級〜中級者ですが、やっぱり初級者向けの内容かなと思います。
では本題にいきましょう。
「口ドラム」について
今回の結論は「口ドラムを練習してみよう」ということです。
口ドラムというと、「ボイスパーカッション」を連想しますが、これは半分正解であり半分不正解。というのも、口ドラムは二種類の活用方法があるからです。
それがこの二つなので、一つづつ書いていきます。
①ドラムの表現に関するもの
②ドラムのテクニックに関するもの
①ドラムの表現に関するもの
こちらはボイパの方法に近いかなと思います。
例えばバスドラムを1発鳴らすにしても「ド」なのか、「ドン」なのか、「ドーン」なのか、と色々あります。
もっと言えば文字(日本語)で書けない表記が1番近いかなと思います。例えば場合によっては「ド」と「ダ」の間みたいなこともあります。この辺は英語の発音記号と似てますね。
まぁドラムってもとは海外から入ってきた楽器なので当たり前と言えばあたりまえかもしれません。
他にはハイハットも「チ」なのか「ジッ」なのか、「シャーン」なのか、色々あるわけです。
そしてこれらを組み合わせると、例えばエイトビートひとつとっても色々な「口ドラム」ができますね。
ただ我々ドラマーは「ボイパ」をやることが目的では無いので、この「口ドラム」をどう使うか?ということですね。
これは「色んなドラマーの演奏を聴くとき」に使います。つまり「このドラマーはこういうリズムの叩き方をするのか…」という時に使えるんですね。
先日書評を書いたの石川大雅さんの本でも「モノマネをすると、その人のミラーニューロンが活発になり、本当に脳をコピーすることができる」と書いてありましたが、それに似てますね。
ドラムが叩けない時は口ドラムで、自分が理想とするドラマーのモノマネをしてみると良いわけなんです。
②ドラムのテクニックに関するもの
今度はちょっとテクニック的な話。「口ドラム」を新しいリズムパターンやフィルインを習得する時に使う話です。
要は口ドラムで歌えないものって当然リアルなドラムでも叩けません。まぐれで叩けることもたまにありますが、失敗することが多いですね。
これもシンプルなエイトビートのフィルとかならいいんですけど、例えばこんな細かくて複雑なフィルは、まず口ドラムで歌えないと無理ですね。
ただ6連譜とかは「ドゥルルタズズ」と一音一音完璧に歌わなくても大丈夫。
全体的に聴こえる感じを歌えれば大丈夫
というか、一音一音歌うとそれはそれで流れが掴めないので、全体の何となくな感じが歌えれば大丈夫なんです
終わりに
というわけで今回は「口ドラム」の使い方についてお話ししました。
これは楽器の歌心という表現力の部分に直結するので。ぜひできるようになっておいた方がいいですね。
またドラムが叩けるようになったら存分に叩ける様に、自宅でのインプットの練習としてはオススメですね。よければご参考までに。ではでは。