複数の楽器を練習するときの注意点について

はじめに
今回は楽器のお話。
ただ「〇〇に困ってる時は〇〇すると良いですよ!」みたいなハウツーものではなくて、前からうすうす思っていたことで、最近気がついたことをシェアしたいと。
とはいえこのブログは有益な情報を発信する事が信条ではあるので。
今回は「楽器の演奏が上手くハマっている時に起きている事」も書いていきます。
なので、演奏のコンディションのムラにお悩みの方にはお役に立つ記事かもしれません。
では本題に。
結論→楽器が上手く演奏できている時は?
今回の結論ですが、楽器が上手く演奏できている時ってこんな時なんです。
- 集中力が切れていない
- 気持ちが乗っている
- 身体が温まっている
- 頭の使い方がその楽器のモードになっている
もちろん地道な練習は必要で、日頃の練習の成果がちゃんと出せる時ということですが。
…と、ここまで書くと当たり前の事みたいに思えると思います。
これに気がついたのが、1日に2つの楽器を練習するという体験からです。
つまり、2つの楽器を1日にちゃんと練習するのって難しいなと。
ここまでだと何のことやらわからないかと思うので、興味を持っていただけた方は先にお進みください。
練習は一日一種類?
後でまた改めて書こうと思いますが、先日からウクレレを弾いたりしておりまして。
ある日スタジオに持ち込んで1時間くらい練習しました。
その後に自分の専門であるドラムの練習をしようと思うとこれが全く調子が出ない。
そこでふと前にも似たような事が自分に起きていた事に気がつきました。
つまり、ドラム以外の楽器を練習した後にドラムを叩くとなんか上手くいかないという事。
要するに今回の結論は「ガッツリ楽器を練習したい時は一日一種類が良い」と、いう事ですね。
ではこの原因を深掘りしていきます。
楽器を複数練習するという事
では先ほど結論のところで書いた事を一つずつ考えていきます。
集中力が切れる
例えば4時間ドラムの個人練習をしたとします。
すると時間の経過と共に自分の集中力が減っていく感じは分かります。
しかし前もって別の楽器の練習をして集中力を使っていると、その感覚がズレるわけで。
つまり「1時間経ったからこのくらい集中力減ってるな…」という感覚にプラス1時間上乗せされているような感じ。
集中力と身体は連動してますので、ここでもズレができてきます。
このズレが無意識レベルでも自分にとっては違和感になり、不調の原因ともなるのではないかと思います。
飽きる
いくら楽器が好きでも、24時間弾いてたらそれは飽きるはず。
ひょっとしたら飽きない人もいるかもしれませんが、私は残念ながらそこまでの素質はありませんでした笑。
というわけなので、集中力もふくめてこの「飽き」も予想以上に早く来てしまうということ。
つまり「楽しみつつ集中できる時間が例えば6時間」とすると、その時間を二つの楽器で取り合ってしまうことになるわけなんですね。
身体の使い方と頭の使い方
身体に関しても、楽器に触っていきなりすごいパフォーマンスはできません。
徐々にあたためていく必要があります。
しかしドラムの前にギターやウクレレなどの弦楽器をたくさん練習してしまうと、身体が弦楽器モードになっています。
そこから打楽器モードに変えるということ自体が、余計な集中力を使ってしまうということです。
更に身体と頭は連動していますので、頭の使い方も切り替えないといけません。
これが一日に複数の楽器を練習する難しさなんですね。
ちなみに練習でこの大変さですから、ライブで複数の楽器をやるということは「切り替え」がかなり大変です。
私も過去にコピーバンドでキーボードとギターを同時にやってギターがボロボロだったりという苦い経験があります。
ただドラムとキーボード(ピアノ)は不思議なことに意外とこなしていました。
やっぱりこの二つは何か親和性があるのでしょうか…?
おわりに
というわけで今回のことから結局何がいいたいか?ということなのですが。
「楽器を演奏する」ということが、その楽器を弾くモードになっていくというプロセスが必要だということですね。
なので、複数の楽器を演奏するときは切り替えが大変ということもありますが、すぐにそのモードに入れるようにしておくこと、つまり短時間でもいいので、なるべく頻繁に楽器に触れておくことが大事ですね。
ただドラマーの場合はなかなかこれが難しいんですけど、こまめに一時間の個人練習でスタジオに入るというのはおすすめな方法ですね。(一時間練習のコツについては過去記事でも書いていますので)
よければご参考までに。
ではでは。