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バンドマンに音楽理論は必要?独学でも大丈夫?

 
  2020/12/12
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楽譜
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ドラム歴25年。都内でドラムレッスンやってます。レッスンを受けていただくと、初日でドラムが叩けるようになります。ミニマリストでもあります。
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はじめに

今回は音楽理論のお話です。テーマは「バンドマンと音楽理論」。

要するに「バンドマンに音楽理論っているの?」とか「どのくらい音楽理論をしっておかないといけないの?」と思っている方もいるのではないでしょうか。

 

かくいう私も正規のクラシックの教育は受けていないので、そのことがずっとコンプレックスというか引け目みたいなところがありました。

 

その辺のことも交えてお話ししていきたいと思います。では本題に。

結論→音楽理論は必要

楽譜

まず結論ですが、「音楽理論は必要」だと思います。

といっても、私を含め中高生の時に楽器を独学から始めた人は「小さい頃にピアノでもバイオリンでも習っておけばよかった」と後悔しても時間は元にはもどらないわけで。

 

確かに私も高校生の頃に一瞬「これは音大に行かないとダメなのでは?」と思ってちょっとだけ調べたことがありました。

 

でも音大の試験問題に「紙と鉛筆で作曲する」問題があることを知り、心が折れたというわけで笑。

 

でも著名なミュージシャンで特にロックバンド系の人だとちゃんと音大を出てる人の方が多分少ないかなと。

 

なのでポイントとしては「正規のクラシックの教育は無くても、音楽理論は必要」というのが本当のところかなと。

 

ただCDのクレジットとか見てもらうとわかりますが、ロック・ポップス系のミュージシャンはオーケストレーションとかブラスアレンジとかは専門の人に任せていることがほとんどです。いわゆる外注というか分業ってやつ。

 

この辺はやっぱりクラシックを学ばないと厳しいかなというところですね。

 

その辺のことを考えると、2年制の専門学校もたくさんありますから「小さい頃音楽の教育を受けられなかった」引け目を感じている人は高校や大学を出てから専門学校に入るのもありですね。

 

(ただし、その後の仕事までは確約されていないので悪しからず…これは自分で探すしかない)

音楽理論てそもそも何?

バイオリン

というわけなので「クラシックの正規教育」のことは置いておいくとして、音楽理論というやつは一体何なのか?

ということを少しお話ししたいと。

 

これって一番シンプルに話を突き詰めていくと「クオリア」にまで行き着くお話だと思います。

 

クオリアって脳科学の分野でよく出てくる言葉で、いろんな意味を含んでいるのですがここでは「人類が共通に感じる感覚」ということにしましょう。

 

たとえば「ド・ミ・ソ」という和音を聴いて暗い響きに聴こえる人はいないでしょう。

反対に「ラ・ド・ミ」という和音は十人中十人が暗く聴こえる。「ド・ミ・ファ#・ソ」は危険な香りがする。

 

他にもC→F→G#mというコード進行は誰が聴いても不自然だし…。

 

つまり「こんな感じでこんな風にやったらこんな音楽ができますよ!」という先人の知恵の蓄積こそが音楽理論なんです。

別の言葉でいえば「誰がやっても同じ結果が起こる」「再現性がある」ということ。

そう考えると音楽理論は「科学」ともいえますね。

 

逆に言えばこの法則を自分で発見していく人もいます。

今はYouTubeやらなんやらあるのですぐに情報が手に入りますが、我々の上の世代のミュージシャンだとこのタイプの人が結構多いような気がします。

 

ただこれをやるには余程の探究心があるか才能があるかでないと、正直厳しいんですね。自分でゼロから発見していくのは効率が悪すぎるので。

 

なので先人達がしっかり用意してくれた「音楽の作り方の正解」を最初から取り入れた方が効率は良いわけです。

「音楽理論を学ぶと頭デッカチになる」説

退屈

とはいえ「音楽理論を守るとつまんない曲しか作れなくなる」という議論もあります。

これに関して私の思うところをまとめてみました。

①音楽理論を使わないで曲を作る

音楽理論に従わないで作ると「めちゃくちゃな曲が出来る」か「革新的な曲が出来る」かのどっちかに転ぶわけです。

 

例えば小室哲哉さん。小室さんは音大は出ていませんが、小さい頃からバイオリンは習ってました。

 

なので正規のクラシック教育を完全に受けてないわけではないですが、小室さんのヒット曲の構造は音楽理論的に説明できないものが多い。

 

特に転調に関してはかなり独特で「小室転調」とも言われたほど。

この曲は歌い手の篠原涼子さんの一番オイシイ声域が出るようにキーを調整したという逸話があります…すごいですね。

 

このように音楽理論から外れても才能やセンスがあれば一時代を築く曲風を生み出せるということですね。

②音楽理論を使って曲を作る

音楽理論は「再現性」があるので、守っていればめちゃくちゃな曲にはなりません。

ただプロアマ含め日々膨大な数の曲が新しく生み出されています。

 

その中で繰り返し聴いてもらえる曲を作るには「音楽理論は使ったらつまんなくなるのでは…」。多分こんな思いが「音楽理論を学んだら曲がつまらなくなる」という議論を引き起こすのでしょうか。

 

ただ最近のヒット曲を聴いてみても、理論的に逸脱してなくてもヒットしているのはあります(というか多くのヒット曲はそうですが)

もちろんマーケティングの良し悪しもあるでしょうけど、小室さんのように時代を作るほどのセオリーってそう簡単には作れないのが現実。

 

なので「ちゃんと理論を守りつつ良い曲をつくる」。ここを目指して勉強していくと良いのではないでしょうか。

おわりに

というわけで今回は音楽理論は必要かどうか?というお話でした。

ちなみにさっきは「専門学校」に入るという方法をご紹介しましたが、音楽理論を本や動画など独学で学ぶのは結構キツイと思います。

 

「専門学校はちょっとハードル高いな…」という人も多いでしょうか。

そんなときは「バンドに入ってメンバーと切磋琢磨する」とか「不定期でもいいのでレッスンを受ける」などすると「生きた理論」学べるのでオススメです!

 

バンドに入るときは自分より経験やスキルが上のところに入ってヒーヒー言いながらついていくと成長が早いですね。人間は環境に影響される生き物なので。

ではでは。

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