演奏が上手いミュージシャンが演奏前に必ずやる「ある事」とは?

はじめに
今回はドラムのお話…ではありますが最近ちょっと気がついた事がありまして。
それは「上手いミュージシャンはみんな、本気で演奏を始める瞬間に”スイッチ”を切り替えている」ということ。
つまり楽器を演奏してない普段の様子と楽器を本気で演奏しているときとでは、何かスイッチが入ったように切り替わっているのです。
これに関してはスピリチュアルな人とかだと「何か大いなるものとつながる」みたいな説明をするのかなと思いますが。
それを踏まえて今回は何が言いたいか?というとこの「スイッチの切り替え」というところに聴き手を惹きつけるドラムを叩くヒントがあるのではないかと思ったのです。
ちなみに今回はちょっと上級者向きのお話なので、初級者の方々は「こんなことできない!」と思わずに、まずは手足が上手く動くように日々練習をしていれば大丈夫なのでご心配なく。では本題に。
スイッチを切り替えると何が起こる?
自分自身の場合で振り返ると…レッスンで教えるときとか、ライブリハーサルのサウンドチェックとかで軽く叩く時とかと違って、確かにステージで叩くときはスイッチを入れている感じはあります。
しかしこのスイッチっというのは当然身体のどこにもついていないので笑、具体的に考えてみると二つのスイッチがある様な気がします。それがこの2つなのです。
①自分の注意力をそらさないスイッチ
②自分のエネルギーを一点に集中させるスイッチ
多分人によっては、これが一まとめになっているかもしれませんが、今回はわかりやすくするために2つに分けて解説します。
①自分の注意力をそらさないスイッチ
まずはこのブログでも度々書いてますが、このスイッチは、ドラムを叩くこと(広い意味ではバンドで演奏すること)のみに注意を向けるモードになることです。
これは度々「マインドフルネス」という言葉で書いてますが。この言葉にピンとこなければ、要するに「余計なことは一切考えるの禁止!」みたいな状態です。
ゲームとかやる人とかだと、「気づいたら2時間経っていた」という状態は想像しやすいと思いますが、ドラムでもこの状態を作り出そうということです。
具体的なトレーニングの仕方など更に突っ込んだお話はちょっとこの話は長くなるので、過去記事をご覧ください。
②自分のエネルギーを一点に集中させる
これは今回初めて書く内容なんですけど、ドラムの場合は「叩く瞬間に自分のエネルギーを一点に集中させる」という事が大事です。
イメージとしては「小柄な武道の達人である老人が、一撃で大男を倒すようなマンガ」のイメージかなと。
つまり、ドラムってガタイが良くて筋肉ムキムキの人の方が大きな音が出るようなイメージがありますが(その、証拠に私は生まれてから一度も初対面の人に”ドラマー”と思われた事がない笑)、自分のエネルギーを一点に集中させるということができれば子供であってもそこそこ大きな音は出せるのです。
具体的には、
✔︎どんなチューニングをして
✔︎どの部分を
✔︎どんな力の掛け方で
✔︎どうやって叩く?
…ということなんですけど、これはドラムによってそれぞれの正解がある程度あるのではないかと思います。
そこを見つけて自分のエネルギーを一点集中する感じですね。ただこれを長時間やり続けるのは体力消耗します。だから身体を鍛えるのは大事だし、ガタイがいい人はスタミナの点で有利なんですね。
終わりに
そして最後に「スイッチの切り替え」に話を戻しますが、今紹介したように2つの集中状態に入れば、それは周りから見たら「スイッチが入った」ように見えるわけです。
ただこの感覚は長い間かけて身についていくものなので、「今日からスイッチを入れよう!」としてもなかなか難しいんですけど、頭の片隅に置いておけばある日ふと気がつくとできていた…みたいなお話かなと思います。
なので日頃の練習のときから心がけてみてくださいね。ではでは。