「新しい曲」をドラムでコピーするときのコツ

︎はじめに
さて今回はドラムのお話。テーマは「新しい曲をドラムでコピーするときのコツ」についてです。
もちろんこれが唯一の正解ではないですが(ドラマーによっては全て感覚で覚えているという人もいるし)、なかなか初級者の場合「曲ってどうやって覚えたらいいの?」とか「最初から通して覚えたらいいの?」とか分からない方もいるかと思うので。
そんな方に向けて新しい曲への取り組み方のヒントになればと。では本題に。
尚、今回は話を簡単にするために、「一般的な5分くらいの標準的な歌モノのポップス」あたりを想定して話を進めて行きます。
1番大事なのは…「曲の雰囲気」
まず1番何を大切にすべきか?…これの答えは「曲想」です。
「曲想」って言葉が正式なものかは知りませんが、要は曲の雰囲気です。つまり歌物には当然歌詞があるのでその曲が何を表現しようとしているかは絶対に考えた方がいいです。
おそらく理想的には歌詞を丸暗記すべきですが…そこまでの余裕がなければ歌詞の内容は理解しておくといいかなと。
でも「そんなことしても結局、エイトビートはエイトビートに変わりはないでしょう?」と私も昔は思っていましたが。
まぁ確かに歌詞の内容を気にしたところで、今日明日の自分のドラミングに何か劇的な変化が起こるかというと多分起こらないんですけど… 長期的に見た時に表現力のあるドラマーになれているかという部分で大いに関係がある事かなと思うわけです。
特に、一昔前と比べて、手足が早く動かせるドラマーは格段に増えた気がするので、他人と差をつけるにはこの表現力を磨いていくしかないのではないかと思うわけです。
フィルインを無視して最初から最後まで通す!
で具体的にどうするか?というと…まずは曲の雰囲気を出すために「感情移入して叩く」ということをした方がいいわけですね。
そのためには、「最初から最後までフィルインや決めなど細かい部分を無視して通して叩く」という事を曲の覚え始めの段階でするという事です。
つまり、曲にはフィルインやキメなどの細かい部分がありますが、最初からそこもちゃんとコピしようと思うと、「この曲は何を伝えたいのか」、「自分はどの様に気持ちをのせたらいいのか」、といった様なことが見えにくくなってしまうかなと。
慣れてきたら細かい部分をコピーしていく
で、慣れてきたら曲の細かいところまでコピーしていくわけですが。
特に原曲が他点キット(つまりスタジオのレンタルではまかなえないセッティング)で叩かれていると、完コピするのはその時点で不可能になります笑。要するに、今あるもの(楽器)で代用しないといけないわけです。
そこで、この段階でも先ほど書いた「この曲は何を伝えたいのか」を考えてみるといいかなと。
つまり、それを考えることで、キメなどの目立つ部分は省略しないにしても、フィルインなどはどこを忠実に再現してどこを忠実に再現しないか、を考えるヒントになるわけです。
おわりに
というわけで今回は終始もやっとしたお話でしたが。
要するに何が言いたいかというと…「新しい曲が身体にしみこむまでは、フィルインもキメも無視してひたすらリズムを叩いて曲の世界をまずは理解しよう!」ということです。
ドラムの本文は「リズム楽器」なのでそこを強調してお伝えしたかったわけですね。
ではでは。