楽器が上手くなりたい人は「音の長さ」を意識してみよう

はじめに
今回はドラムのお話、でもありますが楽器をやる人が絶対知っておいた方がいいことでもあります。
テーマは「音の長さ」です。要するに音をどれだけ伸ばすか?という事です。
これを知っているだけで演奏が格段に変わるので、今まで考えたことがない方には何かしらのお役に立つはず。
対象としては中級者くらいだと思いますが、初級者も知っておけば今後の伸びしろが絶対違うお話です。
では本題に。
結論→楽譜を鵜呑みにしない
今回の結論は「楽譜を鵜呑みにしない」ということです。
これは後で細かく書くとして、「音をどこまで伸ばすか?」ということは演奏の出来に大きく変わってきます。
例えば「四分音符」で弾くところがあります。この場合にどこで音を切るか?ということですね。
パソコンの作曲が一般的に普及する前、シンセで打ち込みをしたことがある方ならピンとくるかもしれませんが、当時は音の長さを数字で打ち込んでいました。
細かい数字は忘れましたが、例えば四分音符は「100」みたいに設定するわけです。
この機能が現代のパソコンでは「ピアノロール」という図形の幅で受け継がれているわけです。
ということは、四分音符の半分の八分音符は「50」ですね。では「90」はどうでしょう?「〇〇音符」と書けないですね。
この辺の感覚が大事なわけです。
要するに、「音の長さを100伸ばさないといけないところ」で「90」で切ってしまったりする人がとても多いです。
とはいえ、楽譜上は「四分音符を弾いた」という事にはなる。
これの反対で「100の長さだと間延びしてしまうから90くらいの長さにしたほうがいいところ」で「100」の長さにしてしまう、ということも起こりえます。
このように「楽譜で書ききれない音の長さ」を意識することは大事なわけです。
耳コピと楽譜どっち?
とはいえクラシックは「楽譜が絶対」のジャンル。
でもその代わりに、周辺に指示がめちゃくちゃ書いてあるし、ちゃんと先生に習うと音の長さについてはちゃんと教えてくれます(私も数年ピアノを習っていたので)
これが軽音楽になると、真面目な(?)人はどうも楽譜をちゃんと再現しようとするので、この辺の感覚が置き去りになったりするのかなと思います。
逆に楽譜が読めないけど上手い人は、楽譜に囚われていない分、耳からの情報が大きいので音の長さもちゃんとコピーできるのではないかと。
とはいえ初心者のうちは耳コピは難しかったりするので、楽譜でコピーしたら「楽譜で書かれていないところ」を録音するなりしてチェックしていくと「上手い」演奏ができるようになります
ドラムの場合の「音の長さ」
では最後に、具体例としてドラムのお話を。ドラムの音の長さに取り組むときはまずはクラッシュシンバル がわかりやすいですね。
クラッシュシンバル は力任せにぶっ叩くと、逆に音が短くなってしまいます。
曲の一番美味しいポイントで、張り切りすぎてクラッシュシンバル が「シャン」となるとガックリきてしまいます。
「シャーン!」と伸ばせるようになると、上手いドラマーの第一歩ですね。
これができてきたらハイハットもいろいろやってみるといいですね。おなじエイトビートでも音の長さでガラリと印象はかわります。
これがある程度わかってきたら、次はスネアドラムやバスドラムの太鼓類の音の長さをコントロールするステップになります。
まぁこれはチューニングが絡んでくるので、今回はここまで。
おわりに
というわけで今回は「音の長さ」について書いてみました。
過去記事でも「ドラマーは他の楽器をやったほうがいい」と書いてきましたが、それはこの「音の長さ」を理解するためでもあります。
打楽器だけやっているとその視点が弱くなるので今回ご紹介しました。
よければご参考までに。ではでは。