【書評】なるべく働きたくない人のためのお金の話【大原扁理・著】

はじめに
今回はこちらの書評。ミニマリストにはお馴染みの大原扁理さんの本です。
知らない方のために簡単に紹介すると「年収90万円でハッピーライフ」という本で一躍有名になった方で、この本のタイトルの通り週休5日の年収90万という生活スタイルを東京でされていた方です(今は台湾に住んでいて生活費はもっと下がったとか)。
それで私が最近「月収1000万達成」とか「成功するためにやってはいけない〇〇の習慣」みたいなビジネス系インフルエンサーのコンテンツばかりみてたら少々疲れてきたので笑、今回はこの本を読んでみました。
さらにミニマリストもいろんなタイプがありまして、何億も稼いでいるギラギラしたミニマリストもいれば、そうでない良い意味で脱力したミニマリストもいます。
なので両方のミニマリストの思考や行動をバランスよく取り入れるのがよさそうですね。というわけでこの本の中から面白かった部分をいくつかご紹介。
「目標達成」よりも「イヤなこと」を手放す
「○年以内に月収〇〇円達成!」という目標で突っ走れる人はいいんですけど、「今の毎日が嫌なんだけど目標もないし…」という人はその「嫌なこと」を手放すことを目標にしてみてもいいのではないかなと思いました。
更に「もし仕事辞められて毎日時間ができたらやりたいことが色々できるのに」と思っていても、そのやりたいことの中身がないなんてこともありますしね(これは定年した会社員のの男性に多いと言われてますが)。
つまり「嫌な」ことを手放すことを目標にしてみるとそこから何か別のやりたい事が生まれるかもしれません。
本書にも「思わぬ展開を楽しむこと」、「何かを始めるときに完璧を求めない」、「一気にやろうとしない」と書いてあります。
これらを加味すると一番よくない状態って「毎日が単調でつまんない」「仕事めんどくさい」と思っていても、何も行動を起こさないことなのかなと。
少しでもいいので「嫌なことを減らすこと」を目標にしてそのための小さな行動を起こすというのは、足し算ではなくて「引き算的な考え」でありながら、「後ろ向きではない動機づけ」という点でミニマリストっぽくていいなぁと思います。
で、本書の後半に「自由とは、幸せをお金に依存している状態からの自由」というフレーズがありますが、このフレーズ好きなんです。
まぁなかなかこの境地に行くのは難しいですが、先程の「自由を求めたけど結局自由が手に入ったらすることがなかった」という事態にならないための一つの答えかなと。
目で見て把握すること
もう一つミニマリスト的トピックを一つ。
それは「目で見て把握できるようにする」と言うこと。本書では「持ち物」「お金」について述べられてるので軽くご紹介。
①持ち物の可視化
とにかく徹底して「どこになにがどれだけあるか」を目の届く範囲に留めることが大事と述べられてます。
私もこれを実践していて、服と寝具、楽器を除く自分のすべての持ち物はカラーボックス6個に収まる範囲に留めてます。
こうすると不要な買い物はしなくなるし、「あれどこにあったっけ?」という事がなくなりますね。特に探し物にかける時間というのは最大の損失だと思ってるので、私はカラーボックスがとても好きです笑。
②お金の可視化
家計簿をつけるのは人によってはめんどくさいもの。だったら月単位の支出を最初から決めてしまおう、というお話です。
そうすると貯金の残高がイレギュラーな動きを取ればそれが使いすぎということになるわけです。このやり方は他のファイナンシャルプランナーの方も同じことを言っていたのでオススメだと思います。
おわりに
というわけで今回はこちらの書評でした。