掛け合わせの力①~ドラム以外から学べる事~
今回のテーマは音楽ネタ~書評ネタっぽいお話。
以前の記事でもドラマーが作曲することについて書きましたが、今回もちょっと視点を変えてドラマーのドラム以外の能力に焦点を当ててみたいと。
というわけで、先日雑誌を立ち読みしていたら、シェーン・ガラス(B’zなどのサポートドラムでも有名)のソロアルバムがリリースされたということ、
しかも全楽器を自分で弾いた&全編インストゥルメンタルということで個人的に興味をそそられまして(というのも、これまでの作品はボーカルもしていたので、インストだとどんな作風なのかな?ということも含めまして)、早速Amazonで視聴。
系統としては、正統派(?)フュージョンと昔のキング・クリムゾンのようなプログレのテイストも感じられつつ、メタル色はあまりありませんでした。そしてなにより、「ベースが心地よい!!」というのが率直な感想。
そういえば…フュージョン系の巨頭ともいうべきドラマーのデイヴ・ウェックルの1992年発表のソロアルバム「Heads Up!!」の2曲目などでもデイブ・ウェックル自身の素晴らしいベースプレイが聴けます(情報まちがってたらすみません。でも他のソロアルバムでもベースを弾いているのは確かです)。
ついでにあの神保彰氏もどこかの映像(出典忘れました)で、スラップ弾いてます。やっぱりドラマーとベース演奏は相性がいいのでしょうか。
というわけでここから本題。
要するに私は単にマルチプレイヤーになることを推奨しているわけではないのですが、今回言いたいのは「掛け合わせによる価値の相乗効果」です。
例えば楽器でいえば(先ほどあげたシェーン・ガラス達のような方々はは凄すぎて参考になりませんが)、
ドラマーでもちょっとでもギターやピアノが弾けると音楽に対する理解の仕方が変わりますし。バンドのリハーサル中に急遽アレンジを変えたいときって…だいたいギターやキーボードなど和音を出せるパートの人が話し合いの主導権をとることが多いように思いますが、それでも煮詰まることはあると思います。
また楽器が複数できるという「掛け合わせの力」以外にも、音楽をビジネスとして考えた場合にも「掛け合わせの力」はあるのではないかと。
というのもメジャーとインディーズの境目があいまいになってきた昨今、音楽と他のスキルを掛け合わせるようなセルフプロデュースのスタイルがより市民権を得ていくのではないかと思います。
最近ではこんなバンドとか。
www.youtube.comビジネステロリスト(他、マーケティングコンサルタント等)の原田翔太氏曰く、
「ライフワーク(自己実現のための仕事)」と「ライスワーク(生計を立てるための仕事)」を両方することができるようになってきたわけですね。(気になったら詳しくは↓を読んでみてください)
そしてやはりこの背景にはインターネットの恩恵が大きいかと。リハーサルやライブはさすがに身体をそこに移動させないとダメですが、それ以外のやりとりやプロモーションは工夫次第でインターネット使えばいろいろできますからね。
というわけで少し話がそれましたが、「価値をつくる」ことを考えるとどうしても「0から1をつくる」思考に目が行きがちですが、「掛け合わせること」で生まれる価値の可能性ってまだまだ未知数な部分があり、それゆえにこれからいろんな可能性があるのではないかと思ったわけです。
というわけで順番が逆な気もしますが、最後に今回の記事の着想を得た本をご紹介。
…と思いましたが、字数的にキリがいいのでそれは次回に回しましょう。
ではでは。