「ツインペダルが使えない!」というトラブルの対処法について

はじめに
今回はドラムのお話。そして今回は「ツインペダルを使うドラマー」向けのお話になります。そしてテーマは「ツインペダルが使えない時の対処法」です。
まぁ肌身離さず自分のツインペダルを持っていればいいんですけど、ツインペダルは重いので持って行かずに「現場にあるものを借りる」ということもあったりします。
ただ「楽器を借りる」ということはトラブルと背中合わせ。
今回はそんなときにどうするか?ということをお伝えできればと思います。
更に、今回のお話は「ドラムでリズムを叩くということはどういうことか?」という部分にも触れますので、シングルペダルのドラマーにも参考になるとは思います。では本題に。
「ツインペダルがない!」という状況って?
まず結論に行く前に「ツインペダルがない!」って状況はいつ起こるのか?ということですね。
もちろん事前にスタジオやライブハウスのホームページで調べることはできますが、これって結構リスキーな事です。なぜかというといざ現場で借りて使おうとすると、以下の事態が充分想定されます。
①壊れている
②踏みにくい機種だった
③半分壊れている
これは私がすべて経験済みのお話です笑。特に半分壊れている時は本当にテンションが下がります…。
とはいえ前後のスケジュール的に重たいツインペダルを持ち歩きたくない時もあるでしょう。
そこでどうするか?という結論に進みます。
結論→ドラムは2つの音しか無い
そんなときは仕方なくシングルペダルを使うことにはなるのですが。
結論は「ドラムは究極的に2種類の音しか無い」という事ですね。
つまり、バスドラムの「ドン」という低い音とスネアドラムの「パン」という高い音です。究極的にドラムのプレイをそぎ落としてそぎ落として…と考えていくとこの2種類の音が残ります。
ではこれがどうやって今回の話とつながっていくのか?という事を以下で説明していきます。
その場でフレーズを作り変える
つまり「ツインペダルが使えない!」という事になったら、シングルペダルに切り替えることになるのでその場でフレーズを作り変えるしかありません(ちなみに中途半端に壊れているものは潔く諦めてシングルペダルに変えましょう!)
なので、完全にツインペダルと同じフレーズを叩くのは無理ですが、他のメンバーの手前、あんまり急に変え過ぎるのも申し訳ない。
そこで、元々のフレーズを先ほどの2種類の音に振り分けます。つまり、どの音が「ドン」でどの音が「パン」かを考えます。
例えば手順的に叩けそうなものは、もともとのツインペダルのフレーズをフロアタムに振り分けたりします。
カホンも練習しよう
最後にちょっとおまけの話ですが、この理屈ってどこかで見たことないでしょうか?
そう、これって「カホン」の演奏と同じなのです。
カホンは腕を二本だけで演奏するので、必然的に必要最低限の音数しか出せません。
それが「ドン」と「パン」なのです。
なので今回の話を体感として理解したい方はカホンをかじってみるといいと思います
おわりに
というわけで今回はツインペダルを使うドラマー向けの記事でした。
最後に一つ付け足すなら、日頃はツインペダルなドラマーもたまにはシングルペダルのセットで演奏することはお勧めします。
やっぱりドラムの本質は「ドン」と「パン」なので、どうしてもツインペダルに”慣れすぎる”とその本質を見落としがちになるからです。
それほどに身体の慣れは強力だということですね。ではでは。