「ペトロールズ」というすごいバンドのライブを観てきた感想

はじめに
今回は珍しく(?)ライブレポートを書いてみようかと。去る3月7日にあったペトロールズというバンドの新木場スタジオコーストでのライブレポです。
私の場合ドラムの細かい音を聴きたいがために、近年はどうしても中規模~小規模のライブハウスに行くことが多いのですが、今回はひょんなことからチケットを譲っていただいたので参加。ちょっと遅れましたが、2時間以上たっぷり上質な音楽を堪能させていただきました。
「ペトロールズ」というバンド
…というわけなのですが、このバンド自体知らなかったので、ほぼ知らない曲を聴くという私にとってはレアな体験でした。ペトロールズのヴォーカルギターの長岡亮介氏は東京事変や星野源氏のサポートとして有名なので音は知らず知らず聴いていたんですね。
結成は2005年という事なのでかなり長年やっているようで、ミュージシャンズミュージシャン(つまりミュージシャンが好きなミュージシャン)としても知られているようです。代表曲は「雨」という曲らしいです。
当日のライブレポ
というわけで当日のライブレポ。新木場は東京湾に面した住居がない倉庫の街なのでその殺風景な街並みが好きで昔よく散歩してましたが夜の新木場は初めて。意外と夜の方が普通の街っぽい。
そして対岸に葛西臨海公園の観覧車が望める橋を渡って会場に到着。キャパおよそ2400人の都内でも大規模なライブハウス・新木場スタジオコーストです。
開始より少し遅れて中に入ると…超満員。ステージが全く見えないので袖で呑みながら音を楽しむことに。
事前にCDは聴いてましたが、先ほども書いたようにほとんど初めて聴く曲だらけ。不思議とライブで聴いた方が曲って聴き込めるもので、普段メタル、プログレ、ポップスを聴く私にとっては「これAメロ?、Bメロ?、サビはどこ…?アウトロ無いし!」とまず歌モノのテンプレ的な構成がないことが新鮮。
コード進行もマイナーコードにアバンギャルド系のテンションをぶつけてきたり、ギターソロにもホールトーンスケール使ったり…ただそれがマニアックに聴こえず、すごい構築度か高くまとまっている感じ。
その秘訣はなんだろうか?と考えてみるとブラックミュージックのテイストが色濃かったり、お客さんがノレるミドルテンポの四つ打ちのリズムが多かったりというところもあるのでしょうか。
あと、「本当にこれスリーピースのバンドの音なの?」と思わんばかりの、キャパ2400人の会場を隙間なく埋め尽くす音の構築も圧巻。かといって同期やギターシンセで他の楽器の音を出しているわけでもない。あくまで「ギターの音」なのです。
MCも普段の会話みたいなゆるい感じで、「音楽は自由にやっていいんだ」というメッセージをたっぷり頂けた感じ。ちなみに後ほど長岡氏の動画を見てみると、
「人と同じものは作りたくない」
「◯◯系っていわれたくない」
「音楽も人が作るもの、勉強しすぎない方が良い」
などどとても穏やかな語り口で言っている動画を見て「納得!」という感じですね。
終わりに
というわけで、心地よい上質な音に包まれたあっという間の2時間でした。楽しかったと同時に、やっぱりMP3の音楽ばかり聴いていると感覚が鈍るなーと改めて感じました。
大規模の会場はドラムの一音がずっしりくるので、ドラムの勉強にもなるので、たまには大規模の会場もいいものですね。ではでは。