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【書評】まんがでわかる量子論【竹内薫・著】

 
  2019/01/23
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ドラム歴25年。都内でドラムレッスンやってます。レッスンを受けていただくと、初日でドラムが叩けるようになります。ミニマリストでもあります。
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最近「まんがでわかる〇〇」系が沢山出ています。これは専門以外の人にある特定の分野の知識をシェアしてもらうという意味ではいいと思うのですが、私は単に活字が好きなので今まで敬遠してました。

しかしホントにマンガで分かるのかな?という好奇心がもたげてきたので今回買ってレビューします。

今回はこれ。

ところで最近こんなニュースがあり…

tocana.jp

どうやら「私は私である」という意識は人間の内部(脳とか)から生まれるのではなく、その人間の生前や死後も漂っている…というような内容。

この記事を読んで昔よく考えていた「人間の意識の所在はどこにあるのか?」なんて話に興味が再燃してきました。要はミニマリストって単純に金がないとか、ただ物を捨てて喜んでるわけではなく、人それぞれやり方は違えど、物のしがらみから離れることで、まぁ真理と言いましょうか、

「人間とは?」とか「自分とは?」とかいうという問いかけをしている部分はあるのではないかと思うのですが、そのためにはモノをできるだけ減らして思考をクリアにする必要があるのかな…ということなんです。

 

で、「自分が自分である」という意識の在り処を考えるときに使えそうなものが量子力学です。これまで、このブログでも「ドラムの習得には力学を最大限に活用する事」を書いてきましたが、それは古典力学の方で、マクロな現象を説明するのに使われる学問です。

一方で古典力学の後に出てきたこちらの量子力学はミクロな現象を説明するのに役に立ちます。しかしこの両者をくっつけることが難しいらしく、そのために超ひも理論なんでものが考えられた、ということが書いてありました。

で、「まんがでわかる」というのは本当なのか?という部分ですが、読んだ感想としては「高校程度の物理の心得が多少あれば」わかるかなという印象でした。

もちろん数式て説明がされているわけではないのですが、この量子力学自体が初めて聞く人には突拍子のない話なので、予め高校程度の物理の数式で理解しておいた方がいいかなと。

もちろん、あくまでマンガとしてわかりやすく書いてあるので、物理の初学者の人でも勘が良い人なら(要は物事の抽象度を上げて考えられる人なら)十分わかるとは思います。

というわけで以下、私の忘備録も兼ねて内容の引用を。

■量子と人のこころの共通点とは?

・量子の状態は測定以前には存在しない

・予め性質が決まっていないという点では人の心の状態と似ている

■量子と重力の関係(超ひも理論について)

・(量子の)世界では開いたひもと閉じたひもでできている

・ひもが膜(ブレーン)同士をつないでいる

■不確定性とは

・量子は粒子であり波である。波であるので同時に同じ場所に存在することが可能であり、また同時に別の場所にあることも可能(海の波のように広がっているので)

■人間の意識はどこから生まれる?

・イギリスの数理学者のロジャー・ペンローズは「人間の意識はニューロンからではなく、脳の中の微小管(細胞骨格)から生まれる。この微小管では量子的なプロセスが働いている。

…という感じですかね。ちなみに本書の表紙に見出しとして書いてある「死後の世界」や「パラレルワールド」といった魅力的なトピックについては革新的な結論はなく…コンテンツの大きな比重を占めていなかった(まぁ当たり前か)のでここでは割愛。

というわけでこういった類の話に興味があるけど理数系の学問を通ってこなかった方にはとっつきやすい本ではないかと。すぐ一冊読めちゃうし。

ではでは。

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