ドラムのリズムキープのコツは右手の「ある」使い方にあった?

はじめに
今回はドラムのお話。テーマは「リズムキープのための右手の使い方」について。ここでいう右手とは(右利きの場合)主にハイハットやライドシンバルを叩く、という前提で進めていきます。
ネットで「リズムキープ」と調べるといろんな解決策が出てくる通り確かにいろんな方法があるのですが、その名の通り、リズムをキープしている右手の叩き方をちょっと工夫するだけでリズムキープが楽に、楽しくなったりします。
今回は特にリズムキープが崩れやすいライブ本番に焦点を当てて書くので、その辺の内容に興味がある方は読み進めて見てください。では本題に。
結論→あえて弱く叩こうとすることが大切
特にライブ本番はどうしてもいいところを見せようとして、大きな音を出そうとしてしまいます。ここが結構くせものです。
つまり普段リハーサルで気兼ねなく叩いている感覚がおそらくベストなはずなので、いきなりそのバランスを崩す方向に叩いてしまうということな訳です。
そしてハイハットを大きく叩くと、「足腰はどっしりさせて上半身は軽く」というドラミングの本質が、「上半身がどっしり」したものになり、リズムキープもしんどくなり自分の本来の実力を発揮できずに終わってしまいます。
ハイハットの状態に注意
そしてもう一つ気をつけるべきはリズムの要となる「ハイハットの状態」。
これはライブハウスのハイハットって分厚いものが多いので、例えばリハーサルスタジオで使い慣れているハイハットを叩くのと同じ感じだと、ハイハットの特徴ともいうべき「シャリシャリ」した高い音が出ません。
そして物足りなくなっていつもより強く叩こうとしてしまいます。もちろん強く叩けば分厚いハイハットでも高い音はなってきますが、本番にいきなりパワーのバランスを上げる事は厳禁ということです。
自分が「思っているよりも」弱く叩こう
というわけで「ではどうするか?」ということですが。特にライブ本番では自分が思っているよりも弱く叩くことです。
一応参考動画をツイッターにあげて見ましたが、iphone5程度のカメラだと力の加減まではよくわかりませんね…。
ハイハットは思い切り叩かずに弱めに叩くといい感じ。#ドラムレッスン pic.twitter.com/weKDasrObY
— あるごん (@kah35sx) 2019年4月7日
ちなみにこれってライブ本番はどうしてもテンポが速くなりがちなので、「自分が思っているよりも遅めに叩くと結果的にいつものテンポで叩ける」のと似ております。
どうしても迫力を出したい気持ちはありますが、それだったらバスドラムをしっかり鳴らすということを頑張った方がいいでしょう。
特にハイハットの力みははペースを乱す原因になるので、パキッとした音はあきらめて最初はソフトに叩くといいと思います。
ただこれだけだと演奏のクオリティを落とすことに妥協するみたいですが、不思議と右手を弱く叩いていると、力みがとれてくるので、その日にベストな力加減がつかめてきます(これは自分の心身の調子や会場の雰囲気にも関係しますが)。
そして結果的にはいいコンディションのパフォーマンスができるということになります。
終わりに
というわけで今回お伝えしたかったのは「本番で大きな音を出そう」とか「自分の音小さいかな?」とかいう不安は一旦忘れることですね。
それを思っても絶対いい方向には転びませんので…逆転の発想的なやつです。ではでは。