ドラムを叩く時に「数字を数えない方がいい理由」について

はじめに
今回は久々なドラムのお話。テーマは「数える」ということ。
ドラムを始めたてのころはドラムを叩く事自体に不慣れなので、エイトビートを叩くにも頭の中で「1、2、3、4…」と数えたりはあるかと。
または「3発目にはスネアドラムを叩いて…」など「考えながら」叩く人も多いと思います。
ところが、プロをはじめ上手いドラマーの演奏を見ていると「無心で」「何も考えないで叩いている」ようにも見えますね。
でも本当に何も考えなかったらドラムすら叩けないわけで笑、その辺のお話を今回は書きたいと思います。
対象としては、ドラムを始めたばかりの人はもちろんですが、中級者くらいで、自分のドラムに行き詰まっている人のお役にも立てばと思います。
では本題に。
結論→数字は数えない方がいい
まず結論から。それは「数字は数えない方がいい」ということ。
まぁ全員に聞いたわけではないので、ひょっとすると数字を数えてもかっこいいリズムを叩けるドラマーもいるかもしれません。
ただ私の考えでは数字は数えない方がいいと思います。理由は「数字を数えると流れが止まるから」です。
この「流れ」というのはなんともぼんやりした表現なんですけど、簡単にいうと「リズムの流れ」とか「気の流れ」みたいなものと思ってもらえれば。
というわけで結論はこの辺にして細かい話にいきましょう。
数字を数えなくてもカウントはとっている
似たような話を過去記事に書いたことはありますが。
ライブ本番みたいに完全にフロー状態に入っている時でなくて、練習とかでちょこっと叩く時は数字を数えなくてもカウントは取っています。
ただ「数字を数えないでどうやってカウントをとるの?」と思うかも。例えばエイトビートを叩くとします。
この時に数を数えている人は「1、2、3、4…」と数えるでしょう。一方で数を数えない人は「ウーアーアーウー」みたいな感じです。
要するに「言葉にはしていない」ということなんです。ただこれは私が思いついたことではありません。最初に知ったのは村上ポンタさんのDVDです。
ただ初めて見た時は何のことかよく分かりませんでしたが、ドラムを長く叩いていくうちになんとなくわかってきたという感じですかね。
初心者が取り組むこと
とはいえ、ドラムを始めたばかりの人がいきなり「数字を数えない」のは難しいです。
なのでまずは、ちゃんと数を数えてフレーズをなぞれるようにすることが大事かなと。
ただ少し慣れてきたら少しづつでもいいので、「数字を数えないで叩く」ことにも挑戦してみるといいですね。時期は早ければ早い方がいいです。
ドラムは自転車と同じで身体に染み込む楽器なので叩けるようになったら、あとは放っておいても叩けるようになります。
放っておいて叩けるようになったら、少しづつ「数字をかぞえない」でドラムを叩くのにも取り組んでみるといいです。
そして中級者〜上級者を目指す人はこの「数字を数えないで叩く」ことは一つの必須の条件かなと思います。
変拍子の場合
ただちょっと例外な場合がありまして、変拍子のドラムの時はどうしても数えないといけない時も出てきてしまうのです。
そんな時にお勧めしたいのは「英語で数字を数える」ということですね。
もともとドラムが使われる「軽音楽」というやつは、西洋からきたモノなので、日本語で数字を数えるとちょっと流れがぶつ切りになってしまうんですね。
おわりに
というわけで今回は「数える」ことについてお話ししました。「数字を数える」ということは、自転車の補助輪のようなものだと思います。
つまり「慣れるまでは使うけど慣れたら使わない」みたいなものだと思います。
メトロノームもある意味そんな要素が強いですが、こちらに関しては上級者になっても使うモノなので、その点では違うかなと思いますね。
よければご参考までに。ではでは。