「ライドシンバルの音が無駄に大きい!」と思った時のオススメの叩き方は?

はじめに
今回はドラムのお話し。テーマは「ライドシンバル」です。以前の過去記事「ライドシンバルの音量と叩き方の関係」ではライドシンバルの音が大き過ぎるときの音量をしぼる方法をお伝えしました。
ただこの記事だと、ドラムの奏法そのもの…つまり「身体をどう使うか?」までは書いていなかったので今回は「ライドシンバルの叩き方」と「身体の使い方の関係」について書いてみたいと思います。
なので今回は「ライドシンバルでリズムを叩くビートをもっと良くしたい!」とお考えの方のお役に立てばと。では早速本題に。
結論→右手だけ弱く叩く
今回の結論は「右手だけ弱く叩けるようになろう!」です。要するにこれはドラムセットの各楽器のバランスの問題なのですが、ライドシンバルがシャンシャンとうるさいのなら弱く叩けばいいわけです(それができた上でのミュートなのかなと思います)。
こうすると、ライドシンバルがうるさくて、バスドラムが小さくなってしまう”頭でっかちなビート”にならなくてすみます。…ということなのですが、これはちょっと難しいテクニックだったりします。
なぜなら、こういう奏法になれてないと、「両手両足を弱く叩いたり両手両足を強く叩いたり」というギアのチェンジはできても、右手だけ弱く叩く、とかいうことをするにはそれなりの練習は必要です。というわけなので以下でこのことについて細かくご説明していきます。
太鼓は鳴りにくい&シンバルは鳴りやすい
先ほど言った右手だけを弱く叩くのが難しい!となる人はまず、ドラムセットのバランスについて理解してみるといいでしょう。
過去記事でも書いているのでざっくり書くと、ロックやポップスのドラムは一にも二にも「バスドラとスネア」です。ところがこの二つは「太鼓」の楽器なので、シンバルより鳴らしにくいのです。
この二つを徹底的に安定させることを初心者から中級者の期間にやる必要がありますね(というか、これがあやふやだと上級者になれないのです…)なので具体的な練習としては…たまにでいいので、スネアの左手とバスドラの右足だけで練習してみてください。
練習メニューの内容は、できればフィルではなくてリズムを叩く練習がいいですね。
両手両足の独立が大事!
そしてこの、左手と右足の練習に今度は左足を足します。この左足はハイハットのペダルに置いて、リズムを一緒にとるわけです。これをやると「両足+左手」というドラムの土台がイメージできます。
「ここに右手を足す」という考えが大事です。そして右手を意図的に弱く叩いてみるわけです。そしてこれが両手両足の独立の第一歩ですね。両手両足の独立というと、難しい言葉では「4ウェイ・インデペンデンス」といいますが、目的を持たずに教材とかでこの練習をやっても多分つまんなくてやめちゃいます笑。
順番的にも、完全に両手両足をバラバラに動かす練習の前にこのように、右手だけ違う強さで動かす練習こそが「4ウェイ・インデペンデンス」の入り口です。要は右手は遊ばせておいていいのです。
ハイハットにも応用ができます
後はこれはができるようになるともちろんハイハットだけを弱く叩くことができるようになります。私の過去の数多くの失敗からお話しするに、いつもうまく叩けているのに緊張して叩けないときは確実に「右手のリキみ」が起きます。
そうなると前腕や、酷いと肩がパンパンになります。なので今回の右手を弱く叩くことを習得すれば例え緊張しても、身体からのアプローチで緊張をほぐすことができます。これはかなりオススメなのでぜひお試しを!
おわりに
というわけで今回は右手の動きについてお話ししましました。ドラムはいろんな楽器の「集合体」であるので、各楽器間のバランスを意識すると見違えるように演奏がうまく聴こえます。
この辺が他のギターや鍵盤と違うことろですね。ではでは。