ドラム上達方法/ミニマリスト/趣味の話

リフありきのドラムソロのコツは…「自転車運転」の感覚に近い

 
  2020/12/28
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ドラム歴25年。都内でドラムレッスンやってます。レッスンを受けていただくと、初日でドラムが叩けるようになります。ミニマリストでもあります。
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はじめに

今回はドラムの話。

 

私のブログの検索履歴を見ると「ドラムソロ」というキーワードで来ていただいる形跡があるので今回は「ドラムソロ」について書いてみます。

 

ただここでも公言していますが私はあまりドラムソロが好きではない(好きでないから得意でもない)ので、「ドラムソロが苦手な人目線」でお話ししたいと。

 

(誤解の無いようにいうと、できないわけではなく…ドラムソロで目立つのが好きじゃないんです笑)

 

ただドラムソロといっても、完全フリーからカッチリとしたものまで色々あると思います。

 

その中で今回はカッチリした部類に入る、「他の楽器が何かを繰り返して弾いている状態」という状況でのドラムソロの練習法についてお話ししたいと思います。

 

他のパートが繰り返しのリフを弾いているうえでのドラムソロとは?

この「他の楽器が何かを繰り返ししている状態」とは、例えばこんな感じ。

 

以下の動画の7:16からはサイモン・フィリップス氏が5/4のリフの上を縦横無尽にドラミングしてます。

ジャズとかでよくありますが、今回考えてみたいのは「他のパートがリフのようなものを弾いている上で自由にドラムソロを取る」というパターン。

 

これはもちろんドラムが暴れてもリズムをキープしてくれるメンバーの信頼の上に成り立つのですが、それでもこのような演奏は慣れないとドラムだけ小節をはみ出してしまったり、逆に早く無理やり終わってしまったりします。

 

なのでドラマー側も他人任せにせず、ドラムソロで暴れつつも頭の中ではしっかりとそのリフを歌っていないとダメなわけです。

 

私も以前はこれが苦手だったのですが、これをいかに練習していったかをお話ししていきます。

 

ダメな練習法→その曲だけ集中してやる

まずはオススメしない練習法としては、その練習したい曲のリフだけの打ち込みを作りそれをループさせながらドラムソロを練習する方法です。

 

一見とても合理的な練習にも思えますが、要はこのリフのパターンだけ出来ても、これって曲が変わると応用が利かないんです。

 

まずはリズムに沿って「縦線」をそろえる練習を

ドラム

というわけでここからは具体的な練習法について。

 

この手の練習は少々特殊なのですぐには習得しづらいかもしれませんが、まずは、「分かりやすいフレーズでアドリブをしてみる」ということです。

 

つまりどういうことかというと、この手のドラムソロのトッププレイヤーの演奏を聴くと決まって「小節をまたぐ」という技を駆使していることが分かります(先ほどのサイモン・フィリップ氏しかり)。

 

要するに、ドラム以外のプレーヤーが演奏しているリズムにたいして、それをなぞるのではなく、そこにポリリズム的なアプローチでドラムソロのフレーズを載せている場合(だから小節をまたいでいく)です。

 

ただいきなりこの境地には達しづらいので…まずはそこはあきらめて、「一小節以内で収まるフレーズで簡単なアドリブでドラムソロをとる」という練習をするといいいかなと思います。

 

逆に言うとこれをとにかく徹底して行うと、自然と複雑なドラムソロもそのうちできてしまうようになる練習なんです。

 

究極的には「自転車を運転しながらスマホをしているような感覚」

そうしているうちにどんな感覚の変化が起きてくるか?というと、他のメンバーが弾いているフレーズに向けている意識と、ドラムを叩いている意識が分離してきます。

 

以前にこちらのブログでゲシュタルトについて書きましたが、要はこの場合はドラムに向けている意識が「図(メイン)」で、ほかのフレーズに向けている意識が「地(サブ)」になっているのです。

 

これをわかりやすい例えでいうと…「自転車をこぎながらスマホをいじっている状態」に近いのかなと。

 

要はこの時って自転車をこいでいる足の動きは「サブ」になり自動化してしまっているわけなんですね。(でも自転車スマホは事故るのでやめましょう)

おわりに

というわけで今回はなかなかマニアックなお話でしたが。

 

もういちど簡単にまとめると「ドラムソロにおいてはまず簡単なフレーズで練習して、徐々に意識をふたつに分離していく」というプロセスを「いろんな曲」でやってみるということですね。

 

これができると飛び入りでセッションとかやったときに多分ウケルと思います。

あとフィルインを作る練習にもなりますのでオススメです。ではでは。

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