ドラマーがランニングをすることの大切さについて

はじめに
今回も引き続きドラムのお話。テーマは「ドラマーに必要なトレーニング」。
最近また思うところがあったので書き足ししようかと。
結論を先に言うと「ドラマーにとって大切なトレーニングは、ゆっくり長く走る。骨盤を起こして」というのが現時点の私の思うところであります。
それでは詳細に言ってみましょう。
きっかけは先日の出来事
この日は機材のメンテナンスをしようと小さいスタジオに個人練習で入っていました。時間が来たので片づけていると隣のスタジオでもドラマーが個人練習をしている。
メトロノームに合わせてリズムパターンを練習しているようです。それも簡単な8ビートではなく、ステーヴガッドのような16分音符が入ったファンク・フュージョン系の込み入ったリズムパターン。
ここで、勘のいい方は今後の展開を察してしまわれるかもしれないので、前もって言っておきますが…決して「批判」や「嘲笑」をしているわけではございません。楽器は習熟の段階があり人それぞれ上達していくので。
ただ、ふとこの人が上達するにはどうすればいいのか?なんて考えてしまったわけです。
で、本題に戻りますと、よく聞いていると腕(ハイハット・スネア)は割かしメトロノームにあっていて、どうやら足(バスドラム)がメトロノームの拍の後ろになっていて、安定感の悪いリズムとなってしまっているのです。
なぜこうなっているのか?
ちょっと話がそれますが、「体重の重いドラマーが有利なこと」として、圧倒的なバスドラムの安定感が考えられます。
これはもともと重い体重を支えているために脚力があるのか、体重を有効に使えているのか定かではありませんが。なので、ドラム歴の浅い人でも体重があると結構様になって聞こえるということがあります。
今回のドラマーの容姿は全く見ていないのですが、おそらくはこの脚力が足りていないのではと推察されます。
(ひょっとしたらリズムパターンが複雑なために手に意識がむかいすぎてたのかもしれませんが、まぁそれについてはまたの機会に)また、ドラムを長時間叩いているとまず疲れてくるのは確実に脚からです。
かくいう私もトレーニングを本格的に始まる前は「バスドラムの音が小さい」とか「足がモタってる」とかいう指摘を受けました。やっぱりドラムで耳が行くのは「足」のようです。
ではどうすればいいのか?
というわけで、脚はドラマーの、そしてリズムの「軸」なわけなので私が思うに「脚の持久力」をつけることが大切になってくると思います。
なので、スポーツジムとかでレッグプレスの100Kgとかを踏ん張ってあげるよりかは、走るのが一番ベストかなと。
もちろんバスケやサッカーなどのスポーツや格闘技でつけるのもありですが、団体競技はなかなか一人では始められないと思うので。
走る際の注意点は?
どうしてもランニングというと「TARZAN」の様にランニングウエアとサングラスをを着て颯爽と…というイメージがありますが、むしろ遅いスピードでじっくりゆっくりと走る方がドラマーにはいいかと。
というのは、ドラマーはどうしても何かしらで膝に日常的に負担はかかっているので、スピードをつけて走ると、余計な負担を膝に与えかねないと。
ただゆっくり走る分、ある程度の距離を走らないと効果はでにくいかもしれませんが。その辺は今の自分の身体能力と相談してみるとよいかも。
あと、どうしても疲れてくると骨盤が寝てくる、つまり「腰がひけた」状態になるので、ここは骨盤を立てるように意識した方が良いですね。
というわけで、これからランニングをするにはしんどい季節になりますが…正午あたりの暖かい時間を狙ってぜひお試しください。
ではでは。