ドラムのセッティングの基本は…身体に「ひねり」をかけないこと!

目次
はじめに
今回はドラムのお話し。テーマは「セッティング」です。
セッティングについては具体的なやり方はいろいろ書いてきましたが、その根っ子の考え方はこれまであまり書いてこなかったなと。
なぜならドラマーの体格や体調、叩くドラムの仕様は千差万別なので、テクニックだけ知っているとうまくできないことがあるからです。
というわけで今日は特に「自分なりのセッティングの方法はあるけど、日によってうまくいく時と行かない時があるのはなぜだろう」とお悩みの方に何かご参考になればと。
では本題に
結論→身体に無駄なひねりをかけないこと
今回の結論としてはセッティングのコツは「身体に無駄なひねりをかけないこと」ということです。
つまり「普段突っ立っている状態から自然に腰を下ろして、手を上げ下げする」状態にいつでも戻れるようなセッティングを心がけると良いです。
…こう書くとなんだか当たり前のようですが、意外とこれが出来ていないことが多いです。
逆にいえばこのポイントが押さえられていたら、使い慣れないドラムにあたってもある程度はムラなく叩けるセッティングができるかなと。
身体にひねりがかかってしまうセッティングとは?
というわけで身体に捻りがかかるセッティングとは具体的にどんなものか?ということを具体例を挙げてご説明。
①足元のペダル類
ペダルというのはハイハットとバスドラムのペダルのことなのですが、これが一番大事なことだったりします。
つまり普段椅子に自然に座った時の両足の開き具合をなるべくキープするようにします。逆の「ハ」の字みたいなイメージを持っておくといいですね。
ただツインペダルはその構造上、ドラムセットによってはセッティングに制約がかかるのである程度は妥協せざるおえないでしょう…。ただこのようにペダルが内側に向きすぎると踏みにくくなるので要注意です。
②スネアドラムの高さ
スネアドラムは高すぎる人はあまり見ませんが、低すぎるとちょっと手首にひねりがかかります。
理想の位置というのは「腕を振り下ろしている途中にスネアドラムの打面があるくらい」の高さなので、腕を振り下ろし切ったところにスネアドラムがあると音量が出ないため、手首に無駄なひねりがかかっています。
ただ高速ツーバス曲の時とかはスネアドラムを低くセッティングした方がいいので、その時はチューニングや奏法を変えて対応します。
③ライドシンバルの傾き
ライドシンバルは「傾ける時は注意が必要」です。
ジャズやフュージョン系のドラマーは傾けている人がいますが、スタジオやライブハウスによくある分厚いライドシンバルでそれをやるとリバウンドが扱いにくいので、これもまた手首に不要なひねりがかかってしまいますね。
終わりに
ということなので「毎回ずれのないセッティングをしよう!」と思ってもなかなかうまくいきませんので、このように「身体に無理なひねりをかけないようなセッティング」を心がければ、それでいいのではないかと思います。
なので、セッティングは毎回微妙に違っていてもそれはそれでいいのかなと思います。目的はあくまでドラムを無理なく叩くことなので、セッティングをすることが目標ではないので。ではでは。