ショートドラムソロのフレーズを作る「意外なコツ」をご紹介!

はじめに
今回はドラムのお話。ちょっとマニアックな「ショートドラムソロ」のコツについてお話します。後で書きますがショートドラムソロは例えば「この曲の途中に16小節で何かやって」と振られるやつですね。
もちろん起承転結とかも考えないといけないんですけど、そういう基本的なことはすっ飛ばして、うまいドラマーの動画を色々見てわかった事をひとつ書いてみます。では本題に。
結論→フレーズの「反復」のバランスが大事
結論としては「フレーズの反復のバランス」を使いこなそうと言うことです。
これはドラムソロに限らず作曲編曲の基本でもあるんですけど、音楽においてこの反復の使い方がいかに大事かということが今回は言いたいわけです。
ドラムソロは打楽器での即興作曲みたいなものなのですがここがちょっと難しいんですよね。というわけで改めて細かくお話していきます。
ショートドラムソロとは?
「ショート」と名前をつけましたが単にロングドラムソロに対して短いドラムソロのことをこう呼んでいるだけです。なので小節数もまちまち。
ロングドラムソロはただ叩きまくるだけだと、間がもたないので緩急つけたいろんな仕掛けをしないといけないわけですが、ショートソロはだいたい4小節〜16小節なので叩きまくるだけでも良いんでけど、問題はどう叩きまくるか?と言うことですね。
そんな時にこの「フレーズの反復のコントロール」が効いてくるのです(この内容は本来動画で解説するのが良いんですけど、とりあえず文字でご勘弁を)。
では次に具体的な例でお話していきます。
フレーズの反復が活かせてない場合
これはある程度手足が動くようになってきたドラマーにありがちですが、とりあえず場を盛り上げようとして、最初からずっと同じ6連音符のフレーズを叩くだけのショートソロだとこれはどうにも野暮ったくなるのです。
「じゃあ繰り返しは使っちゃいけないの?」というとそういうわけでなくて効果的に使うこともできます。
それはドラムソロの出口というか終わりですね。ここは高速フレーズをしつこいくらい繰り返すと、聴いてる側にもクライマックス感が出せます。動画とか見てると拍手が湧き上がるポイントです。
サビの法則
しかしここまでは割とよくあるお話。問題は「クライマックス部分以外でどうやってフレーズの反復を使うか?」ですね。
これは、だいぶ前の過去記事に書きましたが歌のメロディとかギターソロを作る時は同じフレーズを3回繰り返すと聴いてる側はクドイと感じるようです。なので3回目はちょっと変えたりするんですけど、これが使えます。
ただドラムの場合メロディはないので、叩くところを変えたり、手で叩いているのを足に移したりします。ちょっと高度になると手順を微妙に変えたりできればなお良しですね。
このようにしてちょっとずつ飽きられないように、自分の引き出しのフレーズをつなげつつ…最後はくどいくらいに反復して盛り上げる、とやるとメリハリの聴いたショートドラソロになりますね。
おわりに
というわけで今回はショートドラムソロについて書いてみましたが、ポイントとしては「人間は繰り返しは飽きるということ」ですね。
これは、私の考えですが「仏の顔も3度まで」といわれるように、3回の繰り返しをどう使うかということが大事なんですけど、ドラムで高速のフレーズを叩く時はもう少し余裕、つまり4〜5回の繰り返しくらいはまだセーフなのかもしれません。
この「フレーズの反復」の視点で上手いドラマーのソロを研究すると自分の中に取り込める部分が見つかると思うので是非お試しを。
ちなみにフルパワーで叩きまくるメタル系のドラマーと細かい音を繊細に使うフュージョン系のドラマー、両方のソロを研究してみるといいですよ(もちろんハイブリッドなドラマーもいますが)。ではでは。