あえてシンプルなセッティングのドラムで練習することの大切さ

はじめに
今回はドラムのお話。テーマは「シンプルなセッティング」です。
先日ミニマリストとオプティマイザーの事を書きましたが、ドラムについてもこのお話とちょっとからめて書いてみようと思います。
そのテーマは「定期的に”一番シンプルなセッティング”で練習してみよう」です。
ここでいうシンプルなセッティングとは「クラッシュシンバルが一枚のジャズドラムの標準セット」のことです。
こちらも過去記事にも書きましたがただいたずらにシンプルなセッティングにするということではなく、「ドラムセットを小さくすると何が得られるのか?」ということがとても重要なポイントです。
ただそもそも自分で機材車を持っていないドラマーだとそこまで大規模なセットは組めません。
それでも自分で持ち込んで小さいシンバルとかチャイナシンバルををつけたり、タムタムを3つとか4つとかにしたセッティングにする事はあるのではないかと思います。
それに対して私はもう10年近く3点セットですが、その一番の理由としては「見た目」なんですけど笑、それと同じくらい重視していることが「セッティングの安定性」です。
つまりタムタムを3つとか4つにすると、どうしてもセッティングがうまくできた時とそうでない時が出てきてしまい…それに左右されるのを防ぐためにあえてタムタム2つの3点セットにしています。
一番シンプルなジャズドラムセットで練習することのメリット
ただ今回オススメするのは3点セットよりもさらにシンプルなジャズドラムのセッティングです。
流石にライブ本番でこれをやるにはある程度の熟練度が必要になりますが、私は是非この一番シンプルなドラムセットでの「練習」は必要だと思う次第であります。
で、冒頭に書いた通りに、ただやみくもにシンプルなセッティングで練習することが目的ではなく、「叩くものを減らすことで得られること」というポイントを今回お伝えしたいわけです。
それはやはり「叩くものの選択肢を極限まで減らす」ということかなと思います。
ドラムはやっぱり「打楽器」です
要はドラムはリズム楽器であるのですが、どうしてもセッティングを複雑にして叩くパーツを増やすと「音階楽器」的な要素が入ってきます。
もちろんそのことについて考えることも大事なのですが、あくまで基本は「打楽器」であり、その上に「音階楽器」的な要素が入ってきます。
なので中級から上級レベルになっても、定期的にセッティングをシンプルにしてこの打楽器的な性質を確かめるということはした方が良いと思います。
具体的に何の練習をやるのか?ということは特になんでもいいと思います。
たとえば今覚えなくてはいけない曲をやってみるとか、ルーディメンツをやってみるとか、リズム練習をやってみるとか…やり方は色々あると思います。
中級以降になれば練習メニューを組むことは自分でできると思いますのでね。
終わりに
というわけで今回の内容は以前も書いたと思いますが(なにせ記事数が増えてきてどこの記事か特定できない…)、これは非常に重要なことなのでまぁ何度書いてもいいのかなと思っています。
今回の内容をまとめると、とにかくドラムを演奏することの本質とは、「太鼓を叩く」ということなのです。
なのでその分ギターや鍵盤と違ってやっぱフィジカルな楽器ですし身体感覚がとても大切。
それなので、たまには叩くものを極限まで減らして「太鼓を叩く」という原点に立ち返ろう!ということを書きたかったわけです。ではでは。