「シングルタスクとマルチタスク」は仕事だけでなく楽器演奏にも当てはまるのか?

はじめに
今回はドラムの話…というよりかは楽器演奏をする人に向けてのお話。テーマは「シングルタスクとマルチタスク」です。
シングルタスクとマルチタスクの話は自己啓発やライフハック系の分野ではお馴染みですが、これはどうやら楽器演奏でも似たようなことが言えるのかなと思い今回お話ししてみようと思います。
最近だとビジネス系YouTuberとしてもお馴染みのマナブ氏やメンタリストDaiGo氏の動画でも紹介されています。
なので今回はこれらの動画の内容を受けて私なりの考えをお話ししたいと。
詳しい話は後でしますが、今回は「本番に弱い」「演奏中にミスが多い」という方の何かのヒントとなれば。では本題に
シングルタスクとマルチタスクについて
まず簡単にいうとシングルタスクは「一つのタスクに集中して終わったら次のタスクにいく」というやり方で、マルチタスクは「一度に複数のタスクを同時に行う」というやり方です。
ここでいうタスクというのは何も「仕事」に限らず、ランニングしたりお菓子を食べたりするのも「タスク」…つまり人間が行う日々の行動、くらいのイメージです。
特に世間的には「手足をバラバラに動かしている」と思われているドラムの演奏は果たしてどちらなのか?
ということですが、私の考えとしてはドラムは純粋な「シングルタスク」もしくは「無意識の行動を伴うマルチタスク」を行ったり来たりしている…つまり言い換えると「マルチタスク」ではないと思います。
…これだけ書くとわけがわかりませんが笑、以下で少しずつ噛み砕いてお話しします。
結論→マルチタスクよりシングルタスクが良いです
で、ドラムの話がどうこうという前に、先に今回の結論です。それは「マルチタスク」より「シングルタスク」の方が良いということです。
一見して「一度に複数の事をこなしているように見えるマルチタスク」の方が「効率が良い」「仕事ができる人」というイメージかもしれませんが、先ほど紹介した動画などだとマルチタスクは実は「いろんなタスクのつまみ食い」をしているだけという事らしいです。
なので、「つまみ食い」程度で済ませられるタスクしかできていないか、そもそも何も満足にできていないか、という状態になっているとのことです。
それに対してシングルタスクは一見「一つのことしかできない」不器用な人に見えますが、実際はシングルタスクにすることで「ものすごい集中力」を発揮し…その結果、大量のタスクをこなしていける、そんな人らしいです。
普段の生活が楽器に直結している!?
というわけでここからちょっと音楽の話になっていくのですが、私の経験では楽器を演奏していて「ミスが多い」ときって、確実に「マルチタスクモード」になっていると思います。
過去記事ではこの現象を説明するのに「変性意識状態」「トランス」などの言葉で説明しましたが、説明する言葉は違えど理屈は同じだと思います。
つまり簡単にいうと「いかに演奏のみに没頭するか?」がミスを防ぐ秘訣、つまりシングルタスクなモードかなと思います(もちろんちゃんと練習しておくことが大前提ですが)。
そしてポイントとしては「楽器演奏」というのはその人となりが出てしまうものなので、普段はマルチタスク的な行動をとっていて、楽器演奏の時だけシングルタスクモードになろうとしてもそれは難しいのかなと。
よく考えてみると楽器演奏の過去の天才と言われている人たちって「わき目もふらずに楽器にのめり込む人」ってイメージがありますよね
ドラムもシングルタスク?
ではこのブログの専門でもある「ドラム」との関係について最後に触れておきます。
ドラム一見して一度にいろんな事をする楽器に見えるので「マルチタスク」という印象ですが、基本的には「両手両足の動きをワンセットとしたシングルタスク」かなと思います。
つまり、「右手はこうで右足はこうで…」という「マルチタスク的な意識」だとミスはしなくても、いわゆる「音符を置きにいく」ちょっとつまらない演奏になりがちです。
ただちょっと例外はありまして、例えば「ドラムソロ」をする場合に、両足で一定のパターンを演奏し続けながら、両手はフリーにソロを叩くとか。
冒頭にも書きましたが、「無意識な行動を伴うマルチタスク」はありなので、両足のパターンを無意識的に自動運転して、両手でソロを取るのはちょっとマルチタスクっぽいですね
終わりに
というわけで「じゃぁ結局どうすればいいの?」という事ですが、楽器以外の日常のタスクをするときこそ「一つのことに集中する」という練習の場だと思います。
まぁまずは何かの作業中にチラチラとSNSを見る事をやめる事から始めるといいかもしれませんね。ではでは。