ドラムの「シングルストローク」を叩き続けるコツは…「呼吸を続けること」

はじめに
今回はドラムのお話。テーマは「シングルストローク」です。
このブログでも何度も書いてますがシングルストロークはドラムの中でも基本中の基本なので、それだけにかなり奥が深い、つまり気をつけなくてはいけないことがたくさんあります。
その中でも今回は「シングルストロークを長く続けるとだんだん叩けなくなる」という方に向けてお役に立てばと思います。
ここまで読んで「自分は違うかな」と思った方も試しにBPM130くらいで、弱い音でずーっと叩き続けてみてください。
そこで手がもつれたりしたらちょっと考える余地がある。ということですね。そんな感じで本題に。
結論→ポイントは「呼吸」を止めないこと
まず結論としては「シングルストロークを叩いている間に、呼吸を止めずにいられるか?」ということが今回のポイントとなります。
要はシングルストロークを小さい音で叩き続けることって、筋力はいらないわけなんです。つまり物理的には「スティックで左右交互にスネアを叩くだけ」つまり腕が疲れてもつれるわけではないんです。
それなのに叩き続けるとだんだんズレるのは、呼吸が動作と伴っていないからと考えられます。
ただ実際にシングルストロークを叩き続ける曲ってそんなに多くないですけど、今回のお話はドラムの基本中の基本なので、これがおろそかになるとあとあと、「全体的に演奏が不安定」になる原因につながります。
なので今回のお話は極端な話、「筋力があるとかないとか」そういうこととは全く別の次元のお話なのですね。
呼吸と動作の関係
このブログではしょっちゅう書いてますが、初めて読む方は「呼吸?なにそれ?」みたいに思う方もいるかもしれませんので、簡単に呼吸についてお話しときます。
ドラムを叩く事って感覚としては(一部の激しい音楽を除くと)、ゆっくり走るくらいの強度の運動です。
運動の習慣がないドラマーの方でも、例えば「電車にのりおくれる!」とかいう時は小走りとかはするでしょう。そのときに息を止めて走ってみたら多分めちゃくちゃ苦しいですよね笑。
「ドラムと呼吸の関連」というとなにやら難しく感じますがつまり、誰でも動作と呼吸をつなげることは生まれながらにできています。
ではなぜドラムのときにこれができないのか?もちろんドラムも楽器であるので、走ることよりははるかに複雑な動作ではありますが…初心者が陥りやすいポイントとしては、手先と足先だけに意識が向くことです。
小走りする時って足で地面を蹴ってその結果、手がブラブラ自然と揺れますが、それがドラムになるとできなくなるんですね。ちなみにこれは走るのが遅い人のフォームを研究するとよくわかります。走るのが遅い人は手の動きが足や下半身とつながってなく独立してバラバラなんですね。
さらに人間は緊張すると呼吸が浅くなります。ライブ本番にうまく演奏できないのは緊張して呼吸が浅くなるから、ともいえます。
呼吸と動作をつなげるには?
というわけでここまで書いてきましたが、じゃあ実際にどうするか?という方法をひとつ。
ちなみにこの呼吸と動作をつなげるのはいくらやり方を知ってもすぐにはできません。また個人差もあるので何ともいえませんが、アマチュアドラマーが真面目にドラムを練習し続けると一年くらいすると少しずつ現れてくるものです。
なので即効性のある方法はないのですが、ひとつオススメなのが、「小節のあたまに軽くうなづく」というもの。
これは決してヘドバンをするわけではなく、日頃の会話でしているくらいの自然な「うん」といううなづきです。これはどういうことかというと、いきなり呼吸とドラムを結びつけるのは難しいので、まずは日常動作とドラムの動作をリンクさせるということですね。
人間はうなづくときは自然と息を吐きやすし、ちゃんと吐ければ吸うときは勝手に吸うので、この方法はオススメです。
おわりに
というわけで今回はシングルストロークを例にとって「ドラムにおける身体の使い方のヒント」についてお話ししました。
もちろん細かいテクニック的なことも日々練習しなくてはいけないのですが、身体の使い方は一長一短では習得できないので、常に同時進行で練習していくといいかと思います。ではでは。