ドラムのシングルストロークを練習する時に知っておきたい「あること」とは?

はじめに
今回はドラムのお話。テーマはシングルストローク。
以前にも過去記事でシングルストロークについては書きましたが、最近また思うところが出てきたので書いてみようと。
今回はテクニックどうこうよりドラムに対する心構えとか練習法とかのお話なので割と本質的なお話に興味がある方は何かの参考にしていただければと。内容的には手足がそこそこ動くようになってきた方を想定した中級レベルくらいかなとは思います。では本題に。
目次
結論→とにかくシングルストロークが基本
まず今回の結論としては「シングルストロークをとにかくしっかり叩けるようにすること」です。
ロックやポップスは極端にいえばシングルストロークですべて叩けてしまうので、ひたすらこの精度を上げることこそがドラマーとしての価値なのかなと思います(ジャズは別ですけどね)。
もちろん、並行してダブルストロークやパラディドルの練習をするのもいいんですけど、ドラムは「シングルストロークに始まりシングルストロークに終わる」、そんな感じですね。
「太鼓を打ち抜く感覚」を得ること
で、このシングルストロークを練習するときにポイントとしては2つ。それは
①太鼓を打ち抜く感覚
②音の粒(輪郭)をコントロールする感覚
…ということです。以下それぞれ説明します
①太鼓を打ち抜く感覚
ドラムは打楽器ですので、元はといえば太鼓です。過去記事にも書きましたが、太鼓をしっかりと鳴らさないと周りの楽器にかき消されて客席に届かないばかりかモコモコとした不要なバンドのノイズとなってしまいます。
②音の粒(輪郭)をコントロールする感覚
「音の粒」の大切さについては過去記事に書きましたのでそちらをご覧いただきたいのですが、要は下手な寿司のシャリみたいに音がグチャッとするとかっこ悪いわけですね。
ただメトロノームとおりにジャストに叩くだけではなく、ちょっと突っ込んだりもたったり、音色を変えたりということもシングルストロークには必要です。
シングルストロークの練習方法は?
というわけでこの2つの練習をどうするか?ということなんですが。要はシングルストロークの練習をするということです。(その際は全身のバランスを取るために両足もつけたほうが良いです!)
なので「どうやってシングルストロークをするか?」というポイントを書いていきます。
①「太鼓を打ち抜く感覚」の練習
これはフロアタムで行います。フロアタムは一番鳴らしにくく、また打面のリバウンドも少ないので練習には最適です。
なぜならスネアドラムでのシングルストロークを標準とすると、どうしても打ち抜く感覚が身につきにくく、シングルストロークでタム回しをしたときに、スネアの音しか聞こえない悲しい結果になってしまうからです。
②「音の粒をコントロールする感覚」の練習
これはスネアドラムで行います。スネアドラムは裏面にスナッピーと呼ばれる針金がはってあるので、音の粒がダイレクトに聴こえます。
スネアは連続して打ち抜く練習というよりかは、「バシッ」と一打一打をしっかりと打つことが大切なので、打ち抜く練習にはスネアドラムよりフロアタムがいいでしょう。
練習方法はいろいろありますが、特に「右手で打ったら左手を上げる」「左手で打ったら右手を上げる」というように、両手に意識を向けてみるといいと思います。
おわりに
というわけで今回は「シングルストロークがとにかく大事!」ということと、シングルストロークの練習のポイントをお伝えしました。
逆にいえばこのシングルストロークがキッチリ叩けると他のドラマーとすぐに差がつけられるので…チャンスではありますね。ではでは。