「シングルストローク」をキレイに叩く更なるコツは…ドラマーの必須課題でもある「裏拍」にあった?

はじめに
今回もドラムの話。そしてテーマは前回と引き続き「シングルストロークの上達法」。
改めてこちらを始めて見る方のために…「シングルストローク」とはこの様に左右交互に叩くこれですね。
そしてこの「シングルストロークの上達のコツ」というテーマで前回から書いてますが。まず前回のおさらいをまとめるとこんな感じ。
✔︎シングルストロークはドラマーの「顔」であるので、これがきれいに叩けるようになるとドラムがうまくなったように聞こえる。
✔︎まずは自分の音を録音するなりして客観的に聴いてみる。
✔︎シングルストロークのフレーズを適切に口ずさめるようにする。
…というわけで詳細は前回の記事を見ていただければと思うのですが、「それでもうまくいかない!」という方のために更に突っ込んだ話を交えてシングルストロークの構造に迫っていきたいと思います。では本題に。
結論は…「裏拍」の感じ方です
特にもったいぶる気もないので先に結論からいいますと…「いかに裏拍を感じられるか」というところになるかなと。
まず「裏拍というのは」たとえば4拍子だと「1,2,3,4」と数えますが、裏拍を入れると…。
1(と)2(と)3(と)4(と)
と数えることもできます。
この(と)の部分が「裏拍」なわけです。「裏拍ってイマイチわからないな…」という方のためにこれ以上は文字での説明に限界があるのでこちらの動画をお借りします。
www.youtube.comで話は戻りまして。
以前もこちらの記事でも書きましたが(ちなみにこちらの記事では「オフビート」という表記をしてますがつまり「裏拍」のことです)、裏拍は上達する上では欠かせないものなのです。
なので教則本などには「裏拍は大事!」とは言われているけど、その重要性がいまいちわからない」という方もいるかもしれません。
つまり今回なにが言いたいかというと…「シングルストロークをキレイに叩くために裏拍を感じることが必要」というテーマにしぼって書いていきたいということなんです。
裏拍は2通り感じよう
で、こっから少々マニアックな話になりすいませんが…音符ないしリズムというものはいわゆる「入れ子」構造になっておりまして。
この話は何度書いても書き足りないくらい重要なことではありますが、今回のテーマに絞っていうと、シングルストロークは「8分音符の裏拍と16分音符の裏拍を同時に取る必要があるといいことです。
これを数字で表すとこんな感じ。16分音符で16回たたくシングルストロークを例にとって説明します。まずは8分音符の裏拍はこんな感じ。
①8分音符
1 2 3 4 | 1 2 3 4 | 1 2 3 4 | 1 2 3 4 |
この場合は「3」、つまり4分音符の裏に意識を置きます。次に16音符の裏拍は以下の様になります。
②16分音符
1 2 3 4 | 1 2 3 4 | 1 2 3 4 | 1 2 3 4 |
この場合は「2」と「4」、つまり8分音符の裏に意識を置きます。
というわけでシングルストロークがきれいに叩けているときはこの①と②の2通りの裏拍を同時に意識して叩けている状態といえるかと。
ただ欲張るのもよくないので、まずは①→②の順に感じられるように(つまり耳で追えるように)なるといいかと思います。
日頃からできる…裏拍を感じる練習
で、実際にどうやって練習していくかですが。
裏拍を感じる練習はもちろん練習パッドを使った基礎練習でもできますが、なかなか時間をとれないときは日常的にあるものを利用するのも有効な方法です。
例えば最近のおススメが「アナログ時計」。
針のカチッカチッという音の裏拍を「ン、タ、ン、タ…」と8分音符で取ってみたり慣れてきたら「ンタッタ、ンタッタ…」と16分音符でとってみたりするという練習です。
おわりに
というわけでこのような練習を地道にしていくと「裏拍」がとれるようになり、シングルストロークの一音一音がまるで上手い職人さんが握る寿司のシャリのように際立ってくるわけです。
まぁ基本的には結構地道なものなので、あんまりこればかりやってモチベーションが下がるのもよくないので、その辺は自分の好きな練習と織り交ぜてやっていくといいかもですね。
ではでは。