ドラムの「スナッピー」とスネアの音との関係をわかりやすく書いてみました

はじめに
今回はドラムのお話。テーマは意外とこのブログで一度も書いてなかった「スナッピーについて」です。
スナッピーとはスネアドラムの裏にこのように貼ってある針金の事です。
スナッピーそのものに関しては、「〇〇で困っている」なお悩みはそんなにないかもしれませんが、意外とやっちゃうミスみたいなのはあったりするのです。
詳しくはこの後書きますが、要するに今回の内容は「スネアドラム」をいつでもどんなスネアでも自分の思い通りの音にするためには必要な事だったりします。なので今回はその辺をお話します。
ちなみにレベルとしては、「ドラムがちょっと叩けるようになってきて、チューニングについても気になりだした」くらいのレベルの方を想定して書こうとい思います。では本題に。
結論→スネアの音量と長さに関係がある
まず結論は「スナッピーを締めすぎるとスネアの音量と音の長さが落ちる」ということです。
スナッピーは「スネアの音をジャリジャリとさせるもの」であることに変わりはないのですが、よく考えてみると、「スネアドラムの裏面に接触しているもの」でもあります。
どうしてもスネアドラムは表側を叩くものなので、裏側については割と「適当」になりがちですが、「スナッピー+スネアドラムの裏側」のセットで常に考える癖は持っておいたほうがいいでしょう。
つまり、スナッピーの締め具合を適切にしないといくら一所懸命叩いても「大きい音が出ない!」とか「ダブルストロークがうまくいかない!」という問題が出てきてしまうのです。
…というようなことが今回の概要です。なので以下で細かく書いていきます。
スネアのチューニングのポイント
ちょっと話が逸れますが、今回の話を理解する上で「スネアドラムのチューニング」についてざっくりと知っておいたほうがいいと思うので、なるべく簡単にお話ししようと思います。
スネアドラムはご存知の通り直接叩く表面と、直接叩かない裏面の両面からなります。この画像側が「表面」になります。
で、チューニングのイメージとしては表面で「カーン」とか「パーン」という甲高い音をだし、裏面で「バフッ」という低い音を出します。これがスネアドラムの音の迫力となり、またサスティーン(音の長さ)にもなります。
この両側のバランスが取れていないと、いくら表面をきっちりチューニングしても「パツパツ」とした音になり「あれ、パワーが出ないぞ…?」ということになります。
試しにスネアの裏面を手で押さえて叩いてみると「裏面がいかにスネアの音を担っているか」がよーくわかります。
スナッピーの締め具合は慎重に!
ということで話を戻しますが、ここまでの話をもう一度まとめて要点をお話しすると、
✔︎スナッピーはドラムの裏面にぴったりとくっついているものである
✔︎スネアの裏面はスネアの音色のパワーと長さを担う大事な部分である
✔︎なのでスナッピーを締めすぎるとスネアのパワーと音の長さがなくなってしまう
…ということです。ここに気がつかずに「自分の腕力が足りない」とか「スネアが安いからだめ」という別の理由を考えてしまうことは大変勿体無いのです。
ということで「では実際にどうするか?」ということですが、これはバンド全体で音を鳴らした状態でスネアを叩きながら、スナッピーの張り具合を調整していったほうがいいでしょう。
意外と個人練習のときは気にならなかったことが、バンド練習という「他の人の音が鳴っている」状態では気になってくるので、この方法で探ってみるといいです。
終わりに
というわけで今回はスナッピーについてお話ししました。
スネアの音色はもろに演奏の「やる気」というか、演奏に必要な「発想力」に大きな影響を与えるので…叩く前にきっちりとスナッピーを調整をすることをお勧めします。
最初のうちは色々失敗もしますが、場数をこなすうちに初めて叩くレンタルのスネアもある程度はうまく扱えるようになるので、めげずにやってくださいね!
ではでは。