スネアドラムについて考える②~チャド・スミスモデルを買ってみました~
というわけで前回の続きなのですが、おススメのスネアの紹介をしようと思って、
書き始めたこの記事ですが…
いつの間にか楽器の値段についての話にシフトしてしまいました。
…ちゃんと本題に戻るのでもう少しお付き合いください。
そういうことなので、安いスネアだけ叩いていても、高いスネアだけ叩いていても(こういう人ははあんまりいないか…)、
どちらだけでも片手落ちだと思うので両方叩いてみて「出音+体感」の両方の基準を自分の中に持っておくといいと思いますね。
幸い私は以前に習っていたスクールで多種多様な高いスネアを叩く機会に恵まれていましたが、そうでない場合はレンタルスタジオで高い機材が置いてあるところを探して個人練習で入ってみるといいと思いますね。
(特にスネアは無料レンタルできるものがありますし)
そして、この楽器の値段の話って、ドラムに限ったことではなくてギターやベース、生ピアノでも同じことが言えますね。(キーボードやシンセはちょっと違いますけど)
まぁさすがに「芸能人格付けチェック」でやっているような、「数百万と数千万のバイオリンの音の聞き比べ」みたいになるともはや別世界の話ですけど…
この安い楽器と高い楽器の比較って人間の認知能力というか知覚の問題と絡めてもなかなか興味深いテーマです。
で、今回の記事のテーマである価格帯(一万円~数十万円)で比べてみると、やっぱり安い楽器の音や体感は「ペラペラ」です。
じゃぁ高い楽器を遣えば初級者でもイキナリ良い音が出せるのか?
というと意外とそうでもない気がします。要するに高い楽器って扱いが難しいのです。
そして、安い楽器は「ペラペラ」といいましたが、このことが即「使えない」とならないのが、いわゆる、ポップスやロックなど「軽音楽」のよいところ。
とくに打楽器であるドラムはその使い道の自由度が弦楽器より高いので、意外とこの「ペラペラ」の音がハマる場合もあると思います。
他にも、著名なアーティストの方がヒット曲ができたときって、
その辺にあったボロボロのキーボードだったり、ふと楽器屋で買った安いギターで偶然弾いてできた曲だったり…って話もよく聞いたことがあります。
それなので楽器をよく知るには安いものから高いものまでなじんでおくといいかなと思うのですが…いい加減に本題に戻りましょう笑
えーと…で、結局私は何を買ったのかというとこれです。
Pearlの「チャド・スミス」モデルです。
ドラマーならご存じ・レッチリのチャドスミスですが、その特徴の一つといえば…
「カーン」という抜けの抜群なリムショットが挙げられますね(多分)
で、試奏室でまったくチューニングし直さないでいでたたいてみたら、その
「カーン」が再現されている!って感じで即買いしました。
まぁ私が買った一番の決め手は、値段でして…中古で状態も良かったのに14,000円という破格だったので。
そしてなぜかヘッドにはTerry Bozzioモデルのクリアーヘッドが張ってありました。
何かクリアーのスネアヘッドってあんまりいい思い出がないので、叩いていてしっくりこなかったらコーテッド(白いヘッド)に変えようと思っていたのですが、
翌日のバンド練習で、バンドの音に混ぜてみてびっくりしたのが、このスネア…
「どっしりとした重み」があるのです。
具体的に、「低音が出ている」とか「○○の周波数が出ている」とか「シェルの材質が○○」とか細かいことは調べていないのでわかりませんが、
「シェルの厚み感」が叩いていて「体感」として感じられるのです。
それに加えて、「カーン」という音抜けもバンドの音に埋もれていないので、
私の様に爆音系のバンドをやるドラマー的にはまさに望んでいた音でした。
ひょっとすると、もとから張ってあったクリアーヘッドとの相乗効果化もしれませんが、
とにかくこのスネアは爆音系のバンドで、いまいちスネアの音がバンドに埋もれていて悩んでいる人にはおすすめですね。
新品で買っても5万円代で、手が出ない価格ではないと思うので気になった方はぜひぜひ。
というわけでこのテーマは一旦終了します。
スネアについてはまた細かく書いていきたいですね。
ではでは。