ドラマーは曲中の休みのときはどうしていれば良い??

はじめに
今回もドラムネタ。
先日のレッスンで「ドラムが休みな時ってどうしていればいいんですか?」という質問受けたので、ここでもシェアしようと思います。
一曲通してドラムが鳴っている曲はそれでいいんですけど、イントロでドラムが休みとか、途中でドラムが休みとかはよくあるパターンですね。
この時に、スティックを持って構えたまま止まっているよりかは、スティックなんぞスネアの上に置いてちょっと余裕を見せておいた方が良さそう…というのは思いつきますよね。
ただこのテーマはドラムの演奏を考える上でも結構大事なことでもあるので、これから深掘りしていきたいと思います。
では本題に。
完全に止まるべきか?
とはいえ、ドラムが休みの時間によってケースバイケースなんですけど、ポイントとしては「身体の動きを止めるべきかどうか?」という事です。
ランニングする人ならわかりやすいと思いますが、横断歩道が赤信号でも軽くその場で足踏みしますよね。
そうしないと、青信号になった時にまたゼロから身体の流れを作らないといけないわけです。
ドラムも全くこれと同じ理屈です。
一度身体を完全に止めると、それまで作れていた身体の流れがとまるので、また曲が始まる時に身体の流れをゼロから作らないといけないんです。
ちょっと話がそれますが、ライブの一曲目のド頭ってすごく大変です。
ライブみたいにフルパワーを出さないといけない場合って、例えるなら寝起きに全力疾走する様なものです。
なので、ライブの一曲目のド頭をいかに力まずに安定させられるか?はそのドラマーのセンスとか経験によるものでして、ステージにたつドラマーとしての力量が問われるわけです。
休みの時間で使い分けよう
で、話を戻しますが。
ドラムが休みの時間の長さによっても使い分けられるといいかなと思います。
例えば30秒くらいの休みだったら身体の動きは止めない方がいいし、休みが1分くらいであったら、序盤はちょっと水を飲んだり手汗を拭いたりして、休みが終わりに近づいてきたらまた身体を動かし出す、みたいな感じですね。
ライブ中はセッティングがずれたりスティックを落としたりといろいろアクシデントがあるので(これも極力未然に防ぎたいところですが)
長い休みのパートに結構救われることは多々あるんですけど笑、でも休みのパートは基本的に身体の動きにどうやって緩急をつけていくか?に全神経を注いだ方がいい演奏がでいるかなと思いますね。
完全に止まらない方法
ここまで読んでいただいて「休みの時に身体動かしたらドラムの音出ちゃうでしょ?」と思うかもしれませんが、これに関しては方法はいろいろだと思います。(もちろんドラムの音は出さずに!)
私の場合は左足のカカトで床とかハイハットのペダルを空踏みしていることが多いです。
スティックは本当はスネアの打面に置きたいところですが、休みの感覚が短い時は持って腕をだらんと垂らしたりします。
人によっては腰を上下させてリズムを取り続けることもありますし、もっと身体を小刻みに動かすだけて身体の流れを止めないこともできます。
私は水泳はさっぱりですが、ドラムの演奏って波乗りに近い様なイメージかなと。
自分で自分の身体に起こした波に一曲の間、ずっと乗り続けるみたいな。
そう考えるとダンスを踊り続けるのにも似ているかもしれません。
おわりに
というわけで今回はちょっと変わり種のテーマでしたが。
自分が好きなドラマーのライブ映像とかみて研究する時も、ドラムが休みの時にタオルで汗を拭いていてたりして、一見止まっている様に見えても…身体の流れは止めないようにしてることはあるかなと。
これはスタジオリハーサルでも大事なことなので今日のお話は頭に入れておくと良いかなと。ではでは。