ドラムスティックの持ち方と5本の指の役割について

目次
はじめに
今回はドラムのお話。
最近レッスンでよく話している「5本の指の役割」について今回改めて書いてみようかと思います。
というのもドラムを練習する上ではなるべく早い段階にこの指の役割について理解しておいた方がいいからなんです。
そうしないと一度ついた癖はとるのに時間がかかってしまうので。
なので今回はドラムを始めたばかりの方にぜひ読んでいただきたいと。では本題に。
結論→指のグループを三つにわける
今回の結論としては「指のグループを三つにわける」というということです。
要するに指は5本あるわけですが、この5本はその機能によって三つのグループに分けられます。
その三つのグループは以下の通り。
- ①親指と中指
- ②薬指と小指
- ③人差し指
この分類はめちゃくちゃ大事だったりします。
そして右手でも左手でも同じ役割と考えてもらって大丈夫です。
それでは、このグループについて深掘りしていきます。
①親指と中指→スティックをホールドする役割
まず親指と中指は「スティックをホールドする役割」です。
スティックは握るのではなく支えるものだと思った方がいいですね。
私も昔は「握らないでどうやってたたくの?」と思っていたわけですが、握るのではなくて落とさないようにしているだけです。
そういった面でも表面にニスが塗ってあるスティックはオススメなんです。私はもうこのスティック一択ですね。
ちょっと上級向けなお話ですが、親指と薬指は伸ばしたり縮ませたりします。
つまり、スティックの軌道に応じて臨機応変に変えていくということなんですね。
②薬指と小指→スティックの「エンジン」の役割
次は薬指と小指です。
これはドラムスティックの「エンジン」に当たる部分です。
つまりドラムスティックをメインで動かしている部分の指はここなんですね。
またこちらのサイトからの引用も載せておきます。
「武道でも小指を握ると良いっていうみたいです。小指薬指を握ると、あらゆる動作を行うことが楽になり力を抜くことができるのだとか」
ドラムも武道の動きと共通する部分が多いので、薬指と小指は楽にドラムを叩くためにも必要だという事なんです。
③人差し指→スティックのストッパー
そして最後に人差し指。人差し指の役割は大きくわけて二つあります。
1:スティックのストッパー
ここまでご紹介した①で「スティックを支える」、②で「スティックの動きをつける」ところまでやると、スティックの先端があらぬ方向に暴走します。
ここのストッパー的な役割として、人差し指を使うということです。
どうしても慣れないと人差し指をピンと張ってしまいますが、そこまで張らずに普段は「ややのばす」くらいにふわっと添えます。
2:音色のコントロール
もう一つが音色のコントロールです。
「カッチリ」したい音を出したいときは、人差し指を張り気味にします。
逆にやわらかい音を出したいときは、人差し指をふんわりと添えるくらいにします。
指の動きは連動している
本編は以上なんですけれど、重要度は①→②→③の順番です。
つまりまずはスティクが落ちてしまったら演奏ができませんので、まずは「スティックを落とさないこと」が大事というのは自明ですよね。
それができたら、②と③へと取り組んでみるといいかんなと思います。
更にこの5本の指を今回3つのグループに分けましたが、これらはバラバラに動かすわけではありません。
スティックの動きによって指は互いに影響しあって動くもの、と考えてみてください。
おわりに
というわけで今回は指の役割についてお話ししました。
ドラムのテクニックの明暗を分けるのは「指」ということって意外に知られていないと思いますが、初級者のうちからこの指については意識してみると伸び代がだいぶ違ってくるかなと思います。
というわけですので、ドラマーの方はくれぐれも指は大事にしてください!
ではでは。