ドラム初心者あるあるの一つ「リズムを叩いていて途中で止まる問題」について

はじめに
今回はドラムのお話。テーマは「初めてのエイトビート練習」です。
これはレッスンをやっていて分かったことなのですが、ドラムを未経験の人が最初にエイトビートを練習すると共通して起こるある現象がありました。
これってドラムを理解する上で大事な事が隠れているなと思ったので。
なので今回は、独学でドラムを練習しているドラムを始めたばかりの方に向けての内容となりますが、基本的な事ができるようになって新しいリズムに挑戦しようとしているドラマーにも参考になるかと。
では本題に。
結論→途中でとまる
では結論ですが「途中で止まる」ということです。
先日ツイートしたこの動画のように、ドラムを初めて叩くような人でも両手と右足でゆっくりかつ簡単なエイトビートは叩けるようになります。
ドラム歴ゼロの人がエイトビートに取り組む時は、右手→両手→右手右足→全部一緒に。この順にやると叩けます。#ドラム #ドラムレッスン #エイトビート pic.twitter.com/O4y8NG6hWl
— Hazime (@kah35sx) January 5, 2021
ただし、最初はちょっと叩くとドラムが止まってしまうのです。
この「止まる」というのはどういう事か?
それは「手が足につられてしまう」ということなんです。
ただこれは極々自然なことだと思います。なぜか?というと、ドラムを初めて叩くときは両手と右足に意識が向いているからです。
これって「三ヶ所同時に意識が向いている」ということですね。
ただ考えてみて欲しいのですが「3つのことを同時にやる」ってかなり難しいですよね。ここでのポイントは3つのことを「意識的にやっている」ということなんです。
その辺のことを以下で深掘りしていきたいと思います。
「ながら」動作について考える
日常のながら動作を挙げてみるとこんな感じになるかと思います。
- 「自転車を乗りながらスマホで電話」(これはやったらダメ)
- 「TVを見ながら筋トレ」
- 「電話をしながら落書き」
- 「食事しながらスマホを見る」
ここでポイントは「片方の動作は無意識的にいい加減にやっている」という事。
例えば自転車は無意識的にできるからこそ、スマホでの会話が頭に入ってくるわけで(やったらダメですよ)
なので「動画を見ながら小説を読む」とかは両方完璧にこなすのは難しいわけです。
勉強のBGMにラジオのトーク番組を流して両方もれなく頭に入れることは難しいのも同じこと(少なくとも私は無理です)
つまり何が言いたいか?
人間は意識的に二つの事を同時にちゃんとこなすのは難しいという事であり、二つの事を同時にしているときは…。
- 意識的にちゃんとやっている行動
- 無意識的に適当にやっている行動
この二つにわかれてくるということなんですね。
ドラムは3つの事を同時にやっている
ではドラムの場合はどうか?
ドラムを始めたばかりの初心者は「3つの事を意識的にやっている」状態です。
それはつまりこの3つ。
- 右足でバスドラム鳴らす
- 左手でスネアドラム叩く
- 右手でハイハット叩く
一つ一つの動作は単純ながらさっきの理屈から言えば、これはかなり注意力を使っている状態なんです。
じゃあなんでラクラクドラムを叩ける人がいるのか?というと、ひたすら繰り返す事でこの動作が無意識に入っていくからなんです。
私のオススメとしてはまずは右手のハイハットを「無意識に入れる」事をオススメします。
そうするとドラムの全体の流れが取れるようになるし、ジャスのリズムを含め、基本的にドラムは右手は四分音符か八分音符で動かす事が多いです。
なので、右足(バスドラム)と左手(スネアドラム)で変化をつけていく形になるんです。
休憩を挟もう
以上が本編でしたが最後におまけ。それは「こまめに休憩を取ろう」ということ。
ドラムって、新しい事を練習するときは小さい音でゆっくりなテンポで始めた方がいいから当然それほどの運動ではありません。
でも頭が知らず知らずのうちに疲れます。だから途中で手足がもつれてリズムが止まるのです。
なので休憩を挟んで頭を休める事をオススメします。
また休憩を挟むとその間に身体に「動作の記憶」として直前に練習したことは記憶され始めるようです。
なので休憩明けには休憩前よりも少し長く叩けるようになります。
終わりに
このようにドラムって最初はまるでリハビリのような非常な地味な練習が続きます。
ただし一回覚えてしまうと、忘れなくなるのでいろんな曲が叩けるようになってきてドラムが面白くなってくるんですね。
ギターでもコードを3~4個覚えれば弾ける曲がいきなり増えるのと似ています。
ただし間違ったフォームで覚えてしまうとこの癖をとるのは大変(つまり無意識に入ってしまう)なのでそこはご注意を。
ではでは。