「スタジオラグへおこしやす」ブログ更新情報その⑧~ライドシンバルのセッティングについて~
今回もこちら「スタジオラグ」さんのブログに寄稿させていただきました。
今回のテーマはライドシンバルのシンバルのセッティングです。
ロック・ポップス系ドラムにおけるライドシンバルの立ち位置と言いますか、結構グルーヴが出しづらいと思っている人もいるのではないでしょうか。
確かにライドシンバルはハイハットに比べて音の長さがあるだけに、「空間系」(つまり音の隙間を埋める役割のこと)みたいな位置づけにあるような気がします。ギターでいえばクリーントーンみたいなものでしょうか。要はバラードのリズムを刻むときに使ったりとか。メタルで2バス時に使ったりとか。
確かにそれもそうなのですが、それだけではもったいない。ロック・ポップス系ドラムでもライドシンバルでリズムを刻むことについて考えてみるといろいろと面白いので。
ではどうすればよいか?
私の提案としては、ポップ、ロック系のドラムで漠然と「何かワンパターンだな」、と思っている人は是非何でも良いのでジャズドラムを一曲コピーしてみたらいかがでしょうか。ようはシンバルレガートと呼ばれているやつですね。
そして1曲丸ごとじゃなくても部分的にでもよいです。これは別にジャズも叩けるようになって「ドラムの見聞を広めよう」とかいうぼんやりとした話ではなくて…。ジャズドラムはライドシンバルが主役なので、その表現の幅はとても学ぶところがあるというのが理由です。
しかしここで問題なのがジャズの音源はアドリブ主体なのでいわゆるバンドスコアの様な「書き譜」(つまり一音一音叩き方が楽譜になっている)が少ない。
「じゃあ耳コピすればいいんじゃん?」て話なんですが、自分が叩けないものは、そのエッセンスを正しく聴き取るのは難しい。この辺、英会話と似てますね…。
そして聴き取るのが難しいと適当に耳コピすることになるので気持ちがだれてしまいます。なので、私は最初は書き譜とにらめっこしながら学ぶのがいいかなと思います。
というわけで私が以前にジャズのエッセンスを学んだ本を紹介。ちなみにだからといって私は純粋なジャズは叩けません。あくまでエッセンスです。
それが以前にも紹介したこちら。
ジャズからプログレ系ドラマーのトレードマーク的なドラムの書き譜が載っています。一曲丸ごとではないのですがジャズドラムとはどういうものか?を学べます。逆に一曲丸ごとではないのでハードルが低くて良いです。この本、初級者から中級に行きたいけどどうすればよいか…という方には本当に良著です。
というわけで今回はライドシンバルについてのみ考えてみました。あんまり具体的な奏法など書かなかったのでそちらはまた別の機会に。
ではでは。