「スタジオラグへおこしやす」ブログ更新情報~ドラムの要である「足」の奏法の秘訣とは?~

はじめに
今月もこちらに寄稿させていただきましたが…
なんと先月の記事がまさかの月間1位(27000PVくらいかな?)。たくさんのご観覧ありがとうございました。
というわけで今月のテーマは「自宅での足の練習」。まぁ忙しくて自宅での練習時間をとれない人も多いかとは思うのですが、バスドラムの踏み方そのもののヒントにもなるかと思うので是非。
というわけで今回のここのブログでは、その中でも書ききれなかった部分を書いていきたいと。テーマは、「バスドラムのフットボードと接触する足裏の関係」という少々マニアックなお話。
これは特に「バスドラムで大きい音をだしたい!」とか「最近ドラムのせいで腰が痛い…」という方のお役にたてばと。では本題に。
足裏のどこでフットボードを踏むのか?
まずスタジオラグのブログと少々内容がかぶりますが、結論からいきます。基本的にペダルのフットボードは足の裏の前足部で踏むということです。
これは教則本とかだと、「ヒールアップ」という奏法にあたります。なので「ヒールダウン」のときはまた違った奏法になります(これについては今回は割愛します)。
そしてもう少し細かい話をすると、この前足部を全部フットボードにべったりつけるわけではなく…「内側」つまり「親指側」がメインでフットボードを踏んでいる形となります。
ただちょっとこれだけだと、「なんで内側で踏むの?」という理由がわからないかもしれないので、詳細は以下でご説明します。
足全体からイメージしてみよう
基本的にドラムは全身運動なので、この場合も足全体で考えてみるとわかりやすいと思います。今回は試しに以下のことを実際にやってみる(イメージしてみる)と仮定しいきます。
①ガニまたでペダルを踏む
これは前足部の薬指・小指側をフットボードにくっつけて踏んでみるという実験です。やってみるとわかりますが、すごく踏みにくいです。
なぜ踏みにくく感じるかというと、自分の体重がいろんな方向に散らばってしまうからなわけです。この辺、理系出身の方ならベクトルという言葉がわかりやすいかと思うのですが。
www.youtube.com要するに自分の身体の重みというベクトルをキュッと一つの方向にまとめて、フットボードに伝えてやると楽に力がだせるというわけです(この辺は合気道の理屈と同じだと思います)。
②内またでペダルを踏む
というわけで、力が入れやすいのは、ガニ股の反対の「内また気味にペダルを踏む」こと。下の画像はわかりやすいようにだいぶ大げさに撮ってありますが、足先の向かう方向と、ペダルのふっとボードの方向が同じ方向ではなくて斜めにクロスしているのが分かります。
「さっきベクトルをそろえろって言ったのでは…?」と思う方がいるかもしれませんが、そもそも人体の骨格自体がロボットの様にまっすぐではないので…
むしろこのように内またのポジションをとることが、身体の重みというベクトルを効率良くフットボードに乗せられるわけです。
おわりに
というわけでこのように理にかなった動作を理解すると、太い音も出せて腰も痛めなくて良いこと尽くし…なんですけどこれはパッとできるものではなく実際に試行錯誤しないと身につきません。
まぁその辺がドラムの「基礎」であり「難しさ」でもあるんですけどね。
ではでは。