スネアドラムのミスショットを防ぐには?~力学を利用する方法~

最近スタジオラグさんのブログの方で速いエイトビートを叩くコツみたいなことを書きましたが…もう少しこのテーマから掘り下げてみましょう。
今回のテーマは「ミスショットを防ぐコツ」です。
始めにミスショットとは何か?といえば、スネアドラムを叩こうとして、打面に当たらず「カチッ」というリム音が鳴る音だけがなってしまうあれです。
不謹慎承知で書きますと、ドラムで演奏中に細かいミスしても楽器をやってない人にはバレにくいですが(多分経験上)….
ミスショットはバレる可能性がありますし、なによりこちらのテンションが下がって辛いものです。というわけでこの改善策を考えてみましょう。
まずやりがちなこととして、「スネアドラムの位置を低くすること」これはおすすめできません。
以前にスタジオラグさんのブログの方では、スネアドラムは高すぎるよりは低い方がいいとは書きましたが、これも程度問題です。
つまりスネアドラムを叩いたときに自分の手が太ももに当たる位置は低すぎる位置と考えた方がいいです。
これは普通に自分の太ももに当たると邪魔ですし、後は大変よくない例えですみませんがもし自分がバットで殴られるとした場合…どこの位置に立ったら痛いか?という話ですね。
これは力学的な話ですが、それはバットが一番加速するのは、バットを振っている途中です。
なので振り終わった位置にいてもあまり痛くはありません。
これと同じでスネアを低くしすぎるとスティックを上から下におろし終わったところにスネアドラムの打面があるので力が乗らず太い音にならないのです。
次にスティックのスネアドラムへの当たり方を考えてみましょう。
ミスショットが起こるということは、スティックの真ん中あたりが先にスネアドラムに当たっているということです。
なのでスティックの先端であるチップを先にスネアドラムに当てればいいわけです。
ここで「当てる」という言葉を使いましたが…実際のイメージはスティックの先端をスネアドラムの打面に当ててグイと押し込む感じですね。こうすると上手くいきます。
そしてそのためにはスティックの先端がいつも下を向いている必要が出てきます。ここで以下の二つの姿勢で試してみていただきたいのですが、
①胸を張った状態で叩く
②肩甲骨を開いて背中を張った状態で叩く
…どうでしょうか。おそらく、②の方がスティックの先端を下に向けやすいのではないでしょうか。
これは一見すると背筋の悪い姿勢に見えますが骨盤は起きている(立っている)ので、力の流れを合理的に活かせる姿勢となります。
更に付け加えるとおそらくチップが上に向いているときはスティックを握りこんでいる状態なので、指先も上を向いている可能性が高いです。ところが②の姿勢にすると自然と指先は下を向きます
あとは単純にしばらくドラムを叩いてない期間があると、ミスショットが起きたり、スティックの先端同士がぶつかってカチッと音がなったりします。
やはりドラムを叩くという動作は日常動作にはない動作なので日常動作のレベルに落とし込まないといけない、ということだと思います。
というわけで今回はミスショットの対策についてでした。
ではでは。