東京で日曜に座禅ができる数少ないお寺をご紹介

はじめに
今回は久しぶりに座禅に行ってきたので座禅のお話を書こうと思います。「なんでいきなり座禅なの?」と思った方もいると思いますが、実は過去記事でも書いているようにドラミングと座禅は関連があると私は思っておりますし、ミニマリストも元をたどれば禅のテイストも入っているのでまさにこのブログにうってつけのテーマだと思います。
というわけで今回は「ミスが多くて悩んでいるドラマー」とか「座禅ってしたことないけど、都内で気軽に座禅ができるお寺を見つけたい」というドラマー以外の方のご参考になればと。では本題に…。
ドラムと座禅の関係
まずドラムと座禅の関係です。これは過去記事でも書きましたが、ドラムを演奏中は「余計なことを考えた瞬間にミスる」わけです。つまり「周りの音に合わせてドラムを叩くこと」だけに集中しないとミスります。これは最近いろんなところで耳にする「マインドフルネス」の説く「今ここ」にだけ意識を向けるということに一致します。
このことに関してはミュージシャン界隈では「トランス」という言葉がしっくりくるかもしれません。「トランス」と書くとどうしてもお薬をやってラリっている状態が連想されてしまいますが、正しくは「ちょっと覚醒時より意識が落ちた状態」のことです。これは心理学では「フロー」とか「変性意識」とか言ったりします。
つまり何が言いたいかというと、ドラマーは演奏を始めたら即座に自分の意識をこの状態に切り替えないといけないわけです。先日の過去記事で、身体の動きからメンタルをコントローするお話を書きましたが、ドラムのリズムは本来繰り返しループするものなので、そのリズムをを数えつつこの状態を作り出していくのがドラマーの演奏モードなのではないかと思います。
…ということなので座禅や瞑想でこの意識状態をわずかながらでも「知っておく」というか体験しておくと、今後のドラミングに大いに役に立つということなのですね。このブログのお問い合わせのページにも書きましたが、「自分が知らないことは認識できない」のです。
石原さとみさんのメトロのCMでおなじみのお寺
で、ちょっと小難しい話が続きましたが今回ちょっと久しぶりに座禅がしたくなって以前によく通っていた東京・広尾の座禅ができるお寺・香林院にふらっと行ってきました。
場所は本当に広尾という大都会のど真ん中にありますが、ここ一帯はお寺がたくさんあるので、中に入ると東京にしてはにわかに信じがたい静けさと、お寺特有の「気」のようなものを感じます。ちょっと前の石原さとみさんの東京メトロのCMでもロケで使われていましたね。
私もいくつか座禅のできるお寺は行きましたが、ここは非常に「自由」な雰囲気なので、特に誰に話しかけられることも指導されることもなく…初めてで一人でも参加しやすいです。リーフレットは入り口に置いてあるので、それを見れば最低限の作法は書いてありますし。
座禅をするとどうなる?
かくいう私も今回久しぶりに座りました。ここの座禅は前半30分→10分休憩→後半30分という流れです。つまり正味1時間何もしないということです。このスマホ全盛のご時世に1時間何もしないということ自体がかなり貴重な体験とも言えます。
最初はどうしても、「今日の夕食何食べよう」とか「明日の予定どうしよう」という思考が頭をよぎりますが、呼吸をしながら、0から9までの数を数える「数息観」をしていると、無理やり、その「数のカウント」という思考の主流に引き戻される感じでしょうか。
そして途中からその数を数えることが意識の主体になると「ただそれだけをしていて良い」感覚になりかけたところで…終了の合図が鳴ってしまいます。私もまだまだ回数が足りないということでしょうか。
ちなみに「座禅は家でもできるのでは?」と思った方もいると思いますが、一人でやるより知らない人たちと大勢とやることや、広いお寺でやるというでその集中の度合いは全く違います。科学的な根拠は私は知りませんが「集団催眠効果」とも言われているように、やはり大勢でやった方がいいようです。
終わりに
というわけで、こちらのお寺は平日は早朝座禅、日曜は17時から一時間座禅ができます(料金は無料です)。お寺を出ると広尾の雑踏が広がっていてすぐに日常に戻ってしまいますが、スマホをOFFにして一時間だけでも非日常に浸るのも、現代には必要かなと思います。
予定のない日曜日でも夕方にこの非日常に浸ってみると、何もな1日がピリッと変わるかもしれないので是非お試しを…ではでは。