ドラムが「難しい」と感じるポイントは「切り替え」

はじめに
✔︎この記事がおすすめな方
- ドラム暦一年くらい
- 基本的なリズムは叩ける
- フィルインが苦手
- 簡単な曲以外は叩けない
今回は、ドラムを始めるとぶち当たる最初の大きな関門」についてお話しします。私のレッスンでも皆さんが口をそろえて「難しい」とつまづくところです。
それは「切り替え」です。
要するに、曲の最初から最後まで同じリズムを叩いているだけで大丈夫ならば良いのですが、途中でリズムが変わったり、フィルインが入ったりと、ドラムはなかなか忙しい楽器です。
この問題に関しても「とにかく慣れるまで反復練習!」「ドラムのフレーズを丸暗記!」という根性論で片付けることもできますが、それだとこのブログの存在意義がないので、その解決方法の一つをお伝えします。
結論:曲の「構成」を覚えよう
まず「なぜ切り替えができないか?という」結論としては曲の「構成」をしっかり覚えていないということがあります。
ドラムはメロディを演奏できない楽器からなのか、初心者のドラマーは曲の構成という認識が甘くなりがちです。しかし曲の構成を覚えることは相当大事です。
4コマ漫画でも「起承転結」という起伏の構成があるように、曲にも起伏の構成があります。
一般的な曲の構成はこんな感じ。
イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ→間奏→Aメロ→Bメロ→サビ→間奏→Bメロサビアウトロ
ですが、例えば90年代はいきなりサビから始まる曲が主流だったり、最近ではアウトロや間奏が極端に短かったりギターソロがなかったりと時代によってのトレンドはあります。
ではなぜ曲に起伏があるのか?というと、「起伏がないと飽きられるから」という鉄則があります。サビが引き立つのもAメロやBメロがあってこそです。
例えば毎日ステーキを食べていたらたまには和食が恋しくなるでしょうし、一年中真夏だったらバテてしまうでしょう。
野球チームも全員4番打者だったらバランスがとれなくなるかもしれません。
こんな感じで人間は起伏を求めることが好きなようです。
曲の「構成」とドラムの関係
というわけで、ドラマーもまずは曲の構成をしっかりと頭に入れていきましょう。
そうすると「ここで雰囲気がかわるからフィインが入るな」「次は落ち着いた感じになるからリズムが変わるな、だからフィルインはだんだん音数を減らそう」などということが理詰めでわかります。
反対にこれをおろそかにして、「ここから何小節したらフィルインを入れて…」と機械的に考えると、まず演奏がぎこちなくなりますし、ドラマーが曲の起伏を理解していないので聴く人にも説得力のない演奏になります。
自分の好きな曲を分析してみましょう
というわけで次は具体的な方法。
まずは自分の好きな曲を取り上げて、分析してみましょう。できればマニアックな曲でなくて誰もが知っているようなヒット曲が好ましいですね。
一曲選んだら「ここはAメロで、次はBメロが一瞬あって、次はサビだな…」みたいな感じで分析しつつ聴きます。
※そういってもどこがAメロと分かんないんだけど…という方は一度無料レッスンにお越しください。
そうすると、曲を作った作曲者や編曲者(ここにドラマーも含まれます)の意図がわかります。
例えば「ここは盛り上げたいから音数増やして、スネアの連打入れてきたな」とかですね。
ちなみにAメロ、Bメロというのは作ったご本人に聞かないと正解はわからないので…あくまで自分の中での解釈で問題ないですよ。
おわりに
このようにしてまずは曲の構成を覚えた上でドラムの練習をはじめましょう。
覚えるのが苦手な人は紙に書いても良いですね。
レッスンをしているとほぼクラッシュシンバルを合間に入れるのが皆さん苦手なようですが、その問題も曲の構成を覚えることで改善していきます。
ドラマーは結構記憶力勝負なところはありますので頑張っていきましょう。
ではでは。