「ドラムの拍の取り方ってどう練習したらいいのかよくわからない!」という方に向けて

はじめに
今回はドラムのお話。テーマは「拍の感じ方」です。
結構前の記事で書いてはいますが、レッスンや自分の練習で気づいたことを元に改めて書いてみようかと。
なので今回は…。
- 「ドラムの練習を独学でやっているっけど拍の感じ方ってどうすれば練習できるの?」
- 「裏拍が大事ってよく聴くけどそもそもどういうこと?」
などと感じている初級〜中級のドラマーのお役に立てばと。
では本題に。
結論 拍と身体の動作を結びつけよう
今回の結論は「拍と身体の動作を結びつけよう」です。
つまり、拍の取り方をメトロノームでいくら練習しようとしてもそれが実際の演奏に使えないと意味がないということなんですね。
逆に言えば拍の取り方を動作として理解できると、普段聴いている音楽の聴こえ方も変わってきて「拍を取ること」が段々と理解できてくるかなということですね。
ではその方法について書いていきます。
まずは普段の練習に取り入れてみる
まずは普段の練習に取り入れてみるといいかなと思います。
ドラマーの個人練習というと…。
- メトロノームを流してスネアドラムのみの練習(シングルストローク、パラディドルなど)
- 基本的なリズムパターンの練習
などがありますが、これをやる時に頭の中で裏拍をカウントしてみるということ。
なのでメトロノームは4分音符にしておいて、練習しながら頭の中でこんな感じで…。
ン、(カ)、ン、(カ)、ン、(カ)、ン、(カ)
と歌ってみると良いですね。
もちろんドラムを叩かずに音楽だけ聴いて頭の中で歌うのもアリなんですけど、身体の動きと連動していないので効果は薄いかなと思います。
ちなみにリズムで練習する場合は「ディスコビート」の練習がおすすめです。
ディスコビートって何?という方は過去記事をご覧いただきたいのですが、要は裏拍をカウントするのにはもってこいなリズムパターンなのです。
予備動作を取り入れる
頭のなかで歌えるようになってきたら、裏拍に動作をはめこんでいきます。
過去記事では「予備動作」というテーマで書いていますが、要は裏拍に合わせて次の音を鳴らす準備をしようということです。具体的には…。
- 手だったら、裏拍に合わせて振り上げておくこと
- 足だったら、裏拍に合わせて足を上げておくこと
これができるようになると、動作がコンパクトになるので速いスピードの曲がかなり楽に叩けるようになるし、スピードを上げても音量が小さくならない、というメリットがあります。
つまり「拍を感じること」の目的の一つはこれなんですね。
もちろん、曲そのもののグルーヴを感じ取れるようになることも目標なのですが、それは身体の動きが裏拍と合ってきてからなので、上級向きの内容となってくるかなと思います。
メトロノームを外してみる
ここまでが本編なのですが、おまけにもう一つ。
それは、ある程度裏拍が取れるようになってきたらメトロノームをあえて聴かないという練習も大事です。
というのも、バンドの演奏だとメトロノームを聴かないことも多いし、打ち込みドラムには出せない「演奏の人間味」というのを考えた時にはメトロノームにぴったり合っている裏拍はある意味で「正確すぎる」んですね。
もちろんこれはメトロノームに合わせたジャストな演奏ができるようになってからではありますが、ドラマーの個性を追求していきたい段階にはぜひとも考えたいことでもあるのです。
おわりに
というわけで今回は「拍の感じ方」についてのお話でした。
最後にまとめとしてお伝えしたいのは、メトロノームは補助輪のようなものなので、拍を感じるという事は、人間の息遣いみないな自然なものなのかなと思います。
なのでドラムの楽譜やメトロノームにとらわれず自分の息遣いみたいなものを大事にすることを目標に練習を頑張っていただけるといいかなと思います。
ではでは。