住みたくない街に興味がある人必見な「東京DEEP案内」の書評を書いてみました。

はじめに
今回はこちらの書評…というよりかは「面白いのでどうぞ」みたいな紹介の記事です。
タイトルは「東京DEEP案内」。なかなかインパクトのある表紙ですが、私のインスタ等を見ていただければわかる通り、私の趣味(ライフワーク?)の一つに「香ばしい風景を写真で撮る」というのがありまして。
ちなみに香ばしい風景というのは…
・昭和っぽい
・レトロ
・懐かしい
・古めかしい
・ボロボロ
…みたいな「概念」が渾然一体となって醸し出される雰囲気のことです。そしてその香ばしい風景好きのアンテナにピンと引っかかったのがこちらの本であります。
元々は「東京DEEP案内」のWEBサイトの頃からのファンでして、書籍化された時はこぞって買いに行きました(なのでWEBサイトを見ていただくとその雰囲気がよくわかるかと思います)。
ざっとどんな本か?というと、いろんな街の「悪いところ」がひたすら掲載された「街紹介」の本です。しかしそのボリュームたるやこの通りの受験の参考書かと思うほどの分厚さで、いまだに全部読んでいないのですが、たまに気分転換にパラパラとめくって楽しむという感じです。
なのでこの分厚さにも関わらず、最近の私の引越しに伴う「大規模断捨離」にも見事スルーした本なんですね(そして今後もしばらく手元に置いておくでしょう)。
後、「街ネタ」って意外と初対面の人との雑談のツールとしても有効だったりするのかなと思っていて、みんな自分の暮らす街や逆にそうでない街の話ってのは興味があるものなんですね(まぁこの本は悪口しか書いてないですけど…)
また網羅しているのは東京を中心とした首都圏近郊の鉄道の駅がずらりと載っていますが、自分が住んだ街や、よく知っている街を見てみると、まぁ悪口しか書いてないので「こんなひどい街だったけかな?」と首をかしげるんですけど。
印象としては「あえて悪いところのみをほじくり出している」という一種のエンターテインメントみたいな感じで楽しんで読むのがいいのかなと思います。
特に自由が丘や吉祥寺、二子玉川などの「人気の街」「おしゃれな街」の過激な紹介が新鮮でした…。
まぁこうしてみると、お台場などと違ってある程度の歴史のある街というのは、いろんな変遷を経て、今の形に至るのだと感じますね。
あとは、決して雑誌に載らないような各駅停車しか止まらない街の紹介もあり、多分今後も時間とお金を使ってまではわざわざ行かないであろう街(でもちょっと興味がある)のことも知れるのが面白いですね(ただ、分量は少なめなのでもっと大々的に取り上げて欲しいですが…)
この漫画見みたいに大々的に取り上げてる本が欲しいのですがねぇ…。
町歩きの方法
ということを踏まえて、「じゃぁ実際に行ってみようと」思った好事家の方に向けて最後に「町歩きの方法」についてご紹介。
私も実際に本書に触発されて何箇所か行ってみましたが、「あれ意外と普通だぞ?」ということがほとんど。まぁまともに考えれば駅前がそんなにヤバイはずがない。
というのもこういった本はあくまで「やばそうなところ」にフォーカスしているので当然といえば当然。
後は本書に出てくる様な町は、「駅前」と「住宅街」といういわゆる2層構造になってます。つまりなにが言いたいかというと、駅前自体が面白い町の方が町歩きの難易度は低い、つまりすぐに面白そうな風景に出会えます。
特に京成沿線なんかは駅前が面白いですね。そして駅前というのはある範囲を境に住宅街に変わるので、住宅街に入ると場所によっては「ただの家ばかり…つまんない」ということになりますが、江東区の辰巳なんかはレトロな団地がつらねており、楽しむには難易度高めかもしれません。
ちなみに代田橋みたいに東京のど真ん中でも駅前と住宅街両方楽しめる街もありますね。
終わりに
…というわけでミニマリスト系か自己啓発系の書評が多い当ブログにしては今回はちょっとイレギュラーな書評でした。
特に「マイナーな駅巡りは」なかなか抽象度が高いお金もかからない高尚な趣味だと思うので笑、何か新しい趣味をお探しの方はぜひ。ではでは。