映画「翔んで埼玉」を観た感想とそのオススメなポイントについて【ネタバレ少々あり】
はじめに
今回は先日上映が開始された、「翔んで埼玉」を早速観てきましたのでその見どころなどを書いてみたいと思います。
もうすでに感想の記事がたくさんネットには溢れている様なので、おそらくこの記事は検索の上位には上がらないでしょうから笑、折角このブログに来ていただいた方にちょっとご紹介をしようかと思います。
ただ受け止めようによってはネタバレとも取られかねない内容になりますのでその辺はくれぐれもご了承を…。
結論は「面白かった」作品
まず、結論から。「結局面白かったのか?つまらなかったのか?」というと「面白かった」です。この作品は漫画が原作なわけですが私は漫画の方は全く読んでいなかったので。「埼玉をディスった話」「埼玉を中心に繰り広げられる”架空の”話」というくらいの前情報しか知りませんでした。
映画を観る前のトレイラー動画などを観ると「埼玉」「千葉」といった妙に生々しすぎるほどの現実感溢れる舞台やワードが飛び交う反面、少女漫画調の衣装のキャストや、帝国紛争的なスケールの大きい戦闘シーンというところの「架空の話」というある意味二律背反のこのテイストをどうやってまとめ上げているのか?そしてこれは本当に面白いのか?という疑問が頭をよぎりましたが。
私もこのブログに度々書いているほどのローカルな地名ネタ好きということ(関東圏のマイナーな駅なほど興味をそそられる)、
そしてMALICE MIZERの頃より今作の主演であるGACKT氏の音楽を聴き続けていること(今作はその衣装も相まって、コメディ要素がありながらも大河ドラマ「風林火山」の上杉謙信役に近いものを感じましたが)、
そして私が最近埼玉のローカルネタに興味を持ってきたということもあり、観てみることにしました。
なぜ面白いのか?
で、実際に見てみてみると面白かったです。さらに特筆すべきなのが「時間の長さを全く感じさせない作品であった」という点。
上映時間は標準的な2時間くらいありましたが、映画によくありがちな「最初のシーンが長い」とか「中だるみな感じ」などを全く感じなく、おかげて途中にトイレに行くタイミングもほぼ無かったほどです。そして主に面白かった理由としては以下の二点。
①現実と架空の話が「無理やり」共存しているところ
先ほど書きましたが、妙に現実感のある関東ローカルな地名がたくさん出てきます。「所沢」「春日部」「流山」「取手」などなど…関東の人以外にとっては何のことやら?という感じでだと思いますが、これらが学園ファンタジー的なテイストの中に入り込んでいるというこの「違和感」がおそらく全く飽きさせない展開の秘訣なのでしょう。
さらに主演の二階堂ふみさんが男子高校生を演じるというまさに「非現実な」配役もこれに拍車をかけている様に思いました。
②大真面目に不真面目なことをやる面白さ
さらに①の内容に繋がりますが、誰もが知っている様な著名なキャストの方々が、ある意味この意味不明な…もとい超現実的な脚本を大真面目にやっているところにもこの作品の面白さがあります。
関東ローカルを舞台としているのであまりにもそのワードには日常感が色濃く出ているために、決してファンタジーの世界には没入できない何か不思議な感覚はこの作品ならではと思いました。
終わりに
というわけで、良くある邦画にありがちな「泣くことや感動をお膳立てされた映画」に少々食傷気味な方には、その斜め上をいくこの「翔んで埼玉」はオススメな作品です。
映画館でも笑い声が至る所から聞こえていたので、観客動員数は結構伸びそうな予感がします。休日のちょっとした空き時間に是非。ではでは。