マルチプレーヤーを目指すための楽器の「転移学習」とは?

はじめに
今回は楽器全般のお話。テーマは「楽器の転移学習」です。
というのも私はドラムがメインですが、いろんな楽器をかじってきて、結果的にドラムしかものにならなかったんですけど笑。
何となく一通り弾くことはできるようになりました。
なので今回はもともと何かの楽器をやっていて(もしくはやっていた)「新しく別の楽器を始めてみようかな」という方のご参考になればと思います。
では本題に。
転移学習とは?
まず結論からいうと「一つ楽器をやっていると他の楽器も習得しやすい」というのは事実です。
学習心理学では「転移学習」とか言ったりしますね。
これは楽器に限らず語学やスポーツでもいえますね。つまり一つのことをある程度習得すると似たジャンルの未経験のことにもすんなりと「横展開」できるということです。
なので以下では私の経験や、身近なプレーヤーを見てきた経験やらをもとに幾つかのパターンを書いてみたいと思います。
(もちろんこれが唯一の正解ではありませんのでご了承を!)
移行しやすいパターン
まずは比較的移行しやすいパターンを挙げてみました。
とはいえ、これはあくまでも「始めやすいかどうか」ということです。モノにできるかどうかはまた別問題です。
(例えばギターからベースに移ってもモノにできるかどうかはその人次第)
では早速リストアップしてみましょう。
- ギター→ベース
- ピアノ→ドラム
- ピアノ→ギター&ベース
- ドラム→ボーカル
- ドラム→ベース
だいたいこの辺りかなと。
こうして書いてみて何か法則性はあるかな?と考えてみましたが、一言であらわせる感じではないですね。
ギターからベースは言わずもがなですが、やっぱりピアノは「音楽の要」的な楽器なので他にも移りやすいかなと思いますね。
またドラムとボーカルは呼吸の仕方が似てるので移りやすいかも(とはいえステージでちゃんとパフォーマンスできるかどうかは全く別問題ですけど)
ドラムからベースも意外と移りやすいかなと思いますね。ベースは弦楽器ですが打楽器的要素もあるので(詳しくはこちらの過去記事もどうぞ)
移行しにくいパターン
では次は移行しにくいパターンをリストアップ(あくまでも私の独断ですよ!)
- ドラム→ギター
- ベース→ギター
- ギター→ドラム
- ベース→ドラム
これは結構法則性がありそうです。つまりギターとドラムは他の楽器から移行がしにくいのかなと。
この原因としてはドラムやベースは身体全体を使いますが、ギターは割と手先から上腕あたりの動きがメインになっているからなのかも。
もちろんギターの演奏も身体全体で考えるべきですが、その比率はドラムとは違う気がしますね。
民族楽器は強敵
後おまけで、民族楽器は別世界です。
もちろんパーカッションなどの打楽器は取り組みやすいですが、ギターが弾けるからといって弦楽器系の民族楽器はすぐに弾きこなすには難しいかなと。
なぜかと言うと楽譜の表記がTAB譜ではないことが多いです。なので耳コピするか自分で譜面を作っちゃう方が始めやすいかも。
また弦楽器系の民族楽器は安いものを買うと失敗するので、どうしても始めたければある程度の出費は覚悟しないといけないんですね。
天職はある…と思う
というわけで色々書いてきましたが、いくら一流のプレイヤーでも2つ以上の楽器を極めている人ってあんまりいないような気がします。
要は「本職の楽器がずば抜けて」できて後は「そこそこ」できるみたいな感じかなと。
じゃあ何でその人がその楽器を選んだのか?
というのはそれこそ天命みたいなものなのかな…と思いますね。思い切りスピリチュアルなお話ですけど笑。
おわりに
というわけで今回は楽器の横展開のお話でした。
色いろ理屈っぽいこと書きましたが私のオススメとしては「一個本命の楽器を決める」「本命以外の楽器は色々つまみ食いする」かなと。
要は本命の楽器を決めないと単なる器用貧乏になってしまうのでそこだけは決めた方がいいかなと思いますね。
その上でいろいろつまみ食いしてみると音楽がどうやってできているのか?という理解が深まるので視野が広がりオススメかなと。それが上手く噛み合うと「マルチプレーヤー」へとなっていきます。
よければご参考までに。ではでは。