ツインペダルを使う曲で初心者が気をつけたい「ある事」とは?

はじめに
今回はドラムのお話。テーマはこのブログでも良く読んでいただいている「ツインペダル 」です。
ただ今回は「ツインペダルの奏法が〜」という話ではありません。ツインペダルの「ついついやってしまう使い方」のお話です。
これはツインペダルが使えるようになると「ついついやってしまいがちな事」でもあります。
なので今回の対象としては「ツインペダルにある程度慣れてきて、いろんなフレーズが叩けるようになってきた」ドラマーの方に向けて書いていきます。
では本題に。
結論①→ツインペダルの使い過ぎに注意
今回の結論としては「ツインペダルの使い過ぎに注意」という事です。
ツインペダルを使うと、早いフレーズも手足で分担できるのでやりやすくなるし、バスドラムを連打できるので簡単に音にヘヴィな感じを出せます。
これだけ書くととても便利に思えるのですが、便利ゆえに落とし穴もあります。
それが今回の結論の「ツインペダルの使い過ぎ」ということが起きてしまうのです。ツインペダルを使い過ぎると大きく分けて2つのデメリットがあります。
①ドラマーの身体の使い方の問題
②曲全体のドラムアレンジの問題
というわけなので一つづつ解説していきます。
①ドラマーの身体の使い方の問題
まずはこれ。要するにツインペダルを使うということは、ハイハットペダルから「よいしょ」と左足をツインペダルに移すことです。
このときに一瞬身体の動きの流れ(これは気の流れみたいなもの)がリセットされます。
つまりドラムは一音一音叩いているわけではなく、音と音をつないで叩いているような感じなのですね。
例えるなら街中でランニングをしていて、信号のところで立ち止まらずにその場で走っている人いますが、あれと同じ理屈です。
ドラムでいうとその流れが、ペダルを踏み換えると一瞬リセットされます。
。
もちろん上手いドラマーはそこを聴き手に感じさせないように、このリセットを最小限に行います。しかしこれは難しいので、ツインペダル歴が浅いドラマーは気をつけたほうがいいです。
特にフィルイン(オカズ)だけツインペダルを使うと、その後にリズムがヨレやすくなります。
②曲全体のドラムアレンジの問題
これはドラムだけのことではなくバンド全体の話。バンドで曲を演奏するときは「音域のバランス」に
気をつける必要があります。
これはもちろん低音から高音までバランス良く何かの音がなっているのが「標準形」ですね。
そこであえて低音に寄せたり、高音に寄せたりと基本を崩していって聴き手を飽きさせないわけです。
ツインペダルをドコドコと踏むと低音が強調されるようになりますので、使い方をミスると他の楽器とのバランスが崩れます。
反対にツインペダルがないと成立しないようなアレンジもあります。そこの見極めは最初の頃はちょっと難しいんですね。
結論②→基本はシングルペダルで頑張ろう
というわけで今回結局何が言いたいか?というと「基本はシングルペダルのフレーズ」でまずは考えてみようということですね。
やっぱりドラムはリズム楽器なので、リズムを刻むことが本分です。
しかしツインペダルを手に入れると妙に複雑なことをやりたくなるのが人の性(これはリズムパターンでも、フィルインでも同じです)
なので曲のドラムをつけるとき、そしてコピーに取り組む時も「まずはシングルペダルでできないか?」と一度は考えてみることを強くオススメします。
それで、どうしてもシングルペダルだとしっくりこないときにツインペダルを使う、ということをした方が絶対に良いドラムが叩けます。
要は「音の断捨離」というやつですね。かくいう私も昔はツインペダルを使い過ぎてバンドのメンバーに迷惑をかけたな…と今になって反省しています。
終わりに
というわけで今回はツインペダルの使い方のお話でした。
身体の使い方がどうこう、と書きましたが結局は「引き算の思考」が大事なんです。引き算をする事で、音数の多い派手なフレーズがより引き立ったりするんです。
この辺に音楽の魅力があるんですね。ではでは。