ツインペダルばかり使うことの「リスク」とは?

はじめに
今回はドラムのお話。
テーマは「ツインペダル」なんですけど、今回は奏法というよりかは「使い方」「使いどころ」についてのお話です。
なので今回はある程度ツインペダルが踏めるようになった人向けに書いていきたいと。
もちろんこれからツインペダルをやってみたい人にもお役に立つ話だとは思います。
では早速本題に。
結論→ツインペダルに逃げない事
今回の結論は「ツインペダルに逃げない事」です。
つまり、ツインペダルのフレーズにするときはこんなことを改めて疑ってみるといいんです(これめちゃくちゃ大事です!)。
- 「本当にツインペダルでいいの?」
- 「両手だけのフレーズでは無理なの?」
- 「ツインペダルでないといけないの?」
というのも、アマチュアのドラマーの全体的なレベルは昔に比べて底上げしているように思います。
なぜなら昔に比べて教材の量と質が比べ物にならないくらいに向上して、情報があふれているからかなと。
そうなると、ツインペダルでドコドコと叩くこと自体がそこまで珍しくないというか、「普通」な時代であると考えた方がいいでしょう。
というわけで以上踏まえて更に深堀していきます。
ツインペダルは便利だけど…?
ツインペダルは何が便利か?というと「手で叩かなくてはいけないところも足でカバーできるから」です。
例えばこんな感じのコンビネーションフレーズなどがそうですね。
ツインペダルのコンビネーションフレーズは左足でバスドラムをちゃんと鳴らすことが大事。後は最初はゆっくりなテンポから練習するのがオススメ。#ドラムレッスン #ツインペダル #コンビネーションフレーズ #フィルイン pic.twitter.com/aZSfPSovoW
— Hazime (@kah35sx) November 10, 2020
特にテンポが200近くなると、両手だけで速いシングルストロークをやるのが大変になってくるのでツインペダルはとても便利ではあるのです。
ただここに落とし穴があるわけです。
ツインペダルに踏み替えた時のリスク
その落とし穴は何か?
それは「左足の踏み替えの瞬間」なんです。
要するにシングルペダルで叩いているときは、基本的に左足は動いている状態でドラムの「流れ」というか「パルス」を作っている状態です。
これを「よいしょ」と隣のペダルに踏み換えるわけですから、そのときに流れが一瞬止まります。
もちろん名手と呼ばれるドラマーはこの問題は完璧にクリアしています。
でもこの「踏み替えたときに流れが一瞬止まらないようにする」って結構難しいんですね。
逆をいうと、踏み替えたときに流れが一瞬止まってしまうので、ドラムの勢いというかグルーヴ感が「ぶつ切り」になります。
ほんの細かいレベルのお話ですが、これが「ツインペダルの落とし穴」です。
終わりに→まずは両手が基本
というわけなので、対処法は「まずは両手のみでフィルを叩けるようにしておくこと」
なんですね。
もちろんツインペダルの方が重みや迫力はでますけど、ドラムの「流れ」が止まるというリスクと背中合わせということです。
「じゃぁメタル系の曲でハイハットのペダルをそもそも踏まない曲の場合は?」と思う方もいるかもしれません。
これに関しても手で叩くより、足でペダルを踏む方がやっぱり身体の使い方の質が変わるのでドラムの「流れ」は止まりがちかなと思います。
もちろんペダルの踏み替えほどではないんですけどね。
おわりに
というわけで今回はツインペダルの落とし穴についてお話ししました。これってツインペダルに限った話でもないんです。
大事なのは「ドラムの流れを止めないこと」なんです。
いくら複雑でカッコいいことをやっても流れがとまるとドラマーとしては致命的なので。
ちなみにこの「流れ」について詳しく知りたい方は過去記事に詳しく書いてあるのでそちらもご覧くださいね。
ではでは。