ツインペダル初心者にオススメな練習曲をご紹介

目次
はじめに
今回はドラムの話。テーマは「ツインペダル初心者が曲に合わせた練習をするときのオススメ曲」です。
つまり、ツインペダルを買ってすぐの時はまだ両足で踏むことに慣れていないので、メトロノームに合わせてドコドコと単調にやる練習がいいのですが、ある程度基本的なリズムが叩けるようになってきたら、曲に合わせて叩く練習は是非取り入れていただきたいと思います。
なぜなら、ドラムは音階が出せない楽器なので、あくまで楽曲ありきな楽器だからです(つまりドラム単体で練習”だけ”していてもあまりよろしくない)。
ただ当然ですがいきなりテンポの速い曲にチャレンジすると確実に挫折します。
「そうはいっても…ツーバスの曲で遅い曲ってあるの?」と思っている方もいると思いますので、今回はツーバス初心者が最初にコピーするのにおすすめな曲と、その練習方法についてお話ししたいと思います。では本題に。
ツーバスで「遅いテンポ」ってどのくらい?
これはちょっと想像してみるとわかると思いますが、遅すぎる曲だとツーバスにする意味がないし、身体を腰辺りで支える動きが必要(バランスボールに乗っかり続けている感覚に近い)なのです。
だからとりあえず「どのくらいのテンポの曲を目指せばいいか?」ということが重要となります。
そこで私が思うに「BPM120」くらいが妥当かなと思います。ちなみにBPMとはテンポの速さの単位でして、BPM60が1秒の秒針と同じ速さです。なのでBPM120は秒針の2倍の速さです。
BPM120ってパッと聴くとちょっと速く感じますが、1秒の感覚はそれこそ生まれてからずっと身の回りにある感覚なのでやっぱりとっつきやすいかなと思います。
あとBPM120のテンポは多少無理すれば頑張ってできるレベルのテンポです。楽器練習はあんまり楽すぎても成長しないのでこの辺がやっぱり丁度良いかなと思います。とういわけでようやくオススメの曲をご紹介します。
今回おススメする曲はこちら
今回のオススメ曲はメタラーにはご存知でもはや北欧メタルの大御所となったストラトヴァリウスの代表曲「Destiny」。この曲がだいたいテンポ120くらいです。
さらにこの曲が練習として向いているのが、曲中のリズムパターンの種類が少ないので、ツーバスをドコドコすることだけに専念できることです。
ただ組曲的な曲構成になっているので、休みのパートがちょこちょこ入っているので最後までやり切らなくても途中まででも曲の練習としては成立します。
後はコード進行も非常に王道かつメリハリがあります。
Aメロはしっとりとマイナーコードから始まり、Bメロはクラシカルなコード進行でサビに開放感満載の明るいメジャーコードに展開…つまりドラマー的な曲想(曲の雰囲気)の理解にも、もってこいな曲です。
具体的な練習法
というわけでここからは具体的な練習方法です。まずはゆっくりなテンポから始めますが、いつかは原曲のテンポに追いつかないといけないわけです。
なので踏むべきその段階は4つあると思います。一つ一つを詳細に書くとえらい量になるのでそれぞれ簡単に書いていきます。
①脳のブロックを外す
そもそもBPM 120という秒針の2倍の速さで両足をドコドコする動作は、普通の日常生活ではまずしてこなかったので…脳が認識していません。
なのでまずは「BPM120で両足をドコドコする動作のみ」をして脳に新しい動作として認識させます。
②手足を連携させる
次は両手両足のタイミングがずれないようにゆっくり目のテンポに一旦落としてこの曲のパターンを練習します。
特に左手と右足のタイミングがずれないように気をつけます。詳しくは過去記事も合わせてどうぞ。
③リズムを身体に慣れさせる
次はテンポを上げていきます。
ただいきなり上げるのはきついので、まずはメトロノームを使いBPM90くらいからBPMを「5刻み」くらいで上げていきます。そうこうしているうちに身体がこのリズムになれていきます。
④持久力をつける
最後に一曲叩き切る持久力をつけます。
ただ「フィジカルなトレーニングしよう!」ということではなく、一曲程度なら、普通に日常生活を送れている人ならば体力的にはそんなに必要ありません。
ライブワンステージ(5〜6曲程度)でメタルの曲をやる場合はランニングなどオススメしますが、一曲叩くくらいを目指すなら曲を繰り返し練習することがトレーニングになります。
終わりに
というわけで今回はツインペダル初心者のための練習曲とその練習方法の段階についてお話ししました。
ストラトヴァリウスの曲はそこまで複雑な曲の展開がないツーバス曲が結構あるので、BPMをもっと上げたいときにもいい曲が揃っています。
ツーバスは慣れるまで大変ですが慣れると結構癖になる程楽しくなるのでそこを目指して頑張ってください!ではでは。