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ドラムで考える音楽の「縦と横のライン」

 
  2021/05/11
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ドラム
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ドラム歴20年以上。都内でドラムレッスンやってます。レッスンを受けていただくと、初日でドラムが叩けるようになります。シンプルライフが大好きなミニマリストでもあります。
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はじめに

今回はドラムのお話。日々レッスンをやっていて感じたことを書いていこうかと。

今回のテーマは「縦のライン」と「横のライン」ですね。

 

だいぶ前の記事に「音楽の微分と積分」というテーマで書いたんですけど(そして今だにPVがあるので、ありがたい)

 

数学ができるひとならピンとくるお話しですが。音楽でいう「縦のライン」は「微分」で「横のライン」は積分です。

 

ドラムは打楽器の集合体なので、ドラムだけでアンサンブルは成立していると考えると(もちろんメロディはないですけどね)、この「縦のライン」と「横のライン」のバランスをとっていくことが大事なんですね。

 

もちろん理想はこの縦と横のラインに「意図的」かつ人間的な「ゆらぎ」を与えてドラムを叩くことであり、この縦と横のラインの関係までも意識できる様な(いわゆる「斜めのライン」とでもいいましょうか)そんなドラマーが「達人」と呼ばれる人でしょう。

 

しかし千里の道も一歩からということで、ドラムの初学者的にはこの二つのラインに関してどのように取り組んでいてがいいのか?と書いていきます。

 

もちろん、これは中級者の方にとっても基礎を見直すお話なので何かの役には立つと思います。

では本題。

結論→3つのステップ

階段

レッスンをしていて思うのですが、まずは以下の3つのステップを順に取り組んでいくといいかなと思います。

まずは概要をご紹介します。

  1. 楽器単体での横のライン
  2. 複数の楽器間での縦のライン
  3. 複数の楽器間での横のライン

これだけだと何のことやら?ですが、要するに②の段階で「縦のライン」が入っています。

 

ドラムは打楽器が複合した楽器なので、早い段階にこの「縦のライン」に取り組むことをおすすめしたいということですね。

これでもちょっとわかりにくいので、具体的な項目解説といきましょう。

①楽器単体での横のライン

まずは、スネアドラムだけを均一に「ドコドコ」と叩けることです。

もっと原始的には、素手で太ももを叩くことですね。

これも立派な横のラインです。スネアドラムが慣れてきたらシンバルやタムタムでも練習します。

私のレッスンの初回でドラム歴0日の方の場合はまずはここからスタートします。

②複数の楽器間での縦のライン

ドラム

①ができたら、次は早速「縦のライン」の練習です。

これは要するに、例えば「ハイハットとバスドラムを同時に鳴らすにはどういう身体の使い方をして、その結果どんな音が鳴るか?」ということです。

 

リズム的には全然つたなくてOKなので、最初のうちはこの縦のラインがずれないことがめちゃくちゃ大事です。

 

逆に、縦のラインがずれたまま横のラインばかりを練習していくと、リズムがちぐはぐになったり、身体の使い方に無理が出たり、速い曲が叩けなかったり…といろいろ困ったことが出てきます。

 

そしてこの縦のラインでの音の出し方こそがドラムの音になり、ドラマーの持ち味になるので、早い段階で縦のラインに取り組むことが大事なんです。

 

大体の場合、腕より足の方が不器用なのでバスドラムの音が腕で叩く楽器より遅れてしまいます。

 

「ドラムって難しい!」というイメージはこの辺の難しさからきているのかな、とも思ったりします。

なので、いかに足を自由に動かすか?というところに行き着くんですね。

この辺のお話はYouTubeでも出しているのでよければご覧ください。

③複数の楽器間での横のライン

ドミノ

①と②ができる様になったら、縦と横のラインを同時に進めていきます。

基本的なリズムのエイトビートも最初は手が足に釣られますが、根気よく繰り返していくとそれがなくなります。

この辺の話は「自転車」とかと同じでただひたすら繰り返すのみですね。

「リズム感ないからドラムできない…」とかいう問題はまた別のお話ということなんです。

 

エイトビートができる様になったら、16ビート、2バス、ラテン、などいろいろ練習の幅を広げていくわけですが。

新しいリズム(もしくはフィルも)に取り組むときは、かならずゆっくりとしたテンポで初めて、ていねいに「縦のライン」がずれていないが確認した方がいいんです。

 

そうしないとさっき書いたみたいに、縦のラインがずれたまま練習してしまうと、「音的には合ってるけどまとまりのない演奏」になってしまうからなんですね。

おわりに

というわけで今回は「縦のライン」と「横のライン」のお話でした。

このお話はドラムを始めてすぐの段階から取り組むべき大事な問題かなと思いますね。

これが「グルーヴ」を理解する第一歩ともなりますので、よければご参考までに。

ではでは。

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