ドラム初心者が曲を覚える時にも使える「口ドラム」について

はじめに
今回はドラムのお話。
最近レッスンをしていて自分がよく話すなぁということの一つに「口ドラム」があります。
口ドラムというのは、ドラムのフレーズをドラムを叩かずに口で歌うことです。
過去記事でも口ドラムについては書いていますが、自分で読み返してみてちょっと中級者よりの内容だったかな?と思いました。
なので今回はドラムを始めたばかりの方にぜひ知っていただきたい「口ドラム」の大切さについて書いていきたいと思います。では本題に。
口ドラムって?
過去記事とかぶりますが「口ドラム」というのは、自分が叩こうとしているドラムのパターンをドラムを叩かずに口で歌うことです。
エイトビートなどは「ドッタツ・ドドタツ」みたいな感じで、フィルインであれば「タカドン」みたいな感じ。
まずドラムを始めた段階でぶつかるカベとして「説明はわかるけど実際にどう叩いていいのかわからない」ということがあります。
なので、まずは口ドラムでリズムパターンやフレーズを覚えて、実際に手足を動かすということが必要になってきます。
これができると「手足がもつれる」というお悩みも徐々に解決できます。
ドラムを始めた手のころは、一小節叩けたと思って続けていくと「足に手がつられる」という現象が起きます。
ですがこれは念じているだけでは解決はしていかなくて、ひたすら繰り返し叩くことで初めて自転車に乗るときの様に少しづつ直っていきます。
この時に口ドラムができると、途中で手足がもつれて止まってしまっても、自力で元に戻せるということなんですね。
どんなときに使うの?
というわけなので、基本的には「新しく覚えようとするリズムパターンやフレーズ」についてはまずは口ドラムで歌えた方が良いです。
ただ16ビートやツインペダルのフレーズなのは音数が多すぎて口が追い付かないので「だいたいの聴こえる感じ」でOKです。
(そもそも16ビートやツインペダルはもはや初心者とはいえないのですが…)
ちなみにこの口ドラムは当然ながらドラムがなくても「身体ひとつ」でできる練習です。
ドラマーはギターや鍵盤とちがってどうしても練習に制約がでてしまうので、ドラムがなくてもできる練習は貴重だったりします。
(さらに空き時間にもできるし)
カウントするのか?口ドラムなのか?
最後にもう一個補足的な内容ですが、「カウントとどっちがいいの?」みたいなお話ですね。
カウントというのは「頭の中のカウント」のことでして、例えばエイトビートだったら。
- 右手でハイハットを叩く4回に1回、右足を踏む
- 右手でハイハットを叩く3回目に左手でスネアを叩く
こんな感じですね。
この「頭の中のカウント」と「口ドラム」どっちがいいのか?ということなんですけど、私が思うに「両方使えるといいけど、優先は口ドラム」かなと思います。
まぁ人によってしっくりくる方法は変わってきますが、「カウント」ばかりに頼りすぎるとドラムのリズムを「譜面的」というか「数字の羅列」と感じる癖がついてしまうかなと。
それに対して「口ドラム」はやっぱりドラムを「歌」として感じることなので、あくまで「口ドラム」をメインに補助的に「頭の中のカウント」を使うといいかなと思います。
おわりに
というわけで今回は「口ドラム」のお話でした。
要するに何が言いたかったかというと、「歌心を忘れずに」ということでしょうか。
歌心を持たないまま練習だけ続けると、やっぱりドラムに人間味がなくなってしまって「だったら打ち込みでいいや」みたいになりがちなので。
まあドラムに限らず他の楽器もそうなんですけど、他の楽器はメロディがあるから普通に歌えますからね…。
ドラムってメロディはないけれど歌っていこう!と思っております。
よければご参考までに。ではでは。