ドラムの音量を上げる秘訣を「エレキギターの仕組み」から学んでみよう

はじめに
今回はドラムのお話。テーマは「音量」についてです。
ドラムを始めたばかりの人限らず「ドラムで大きい音が出したい!でも出せない」というお悩みは割と定番なのかなと思います。
また個人練習とかでドラム単体では上手く叩けてもバンドで音を出すとギターに負けてしまう…なんてお悩みもよく聞くお話し。
そこで今回はドラムで大きな音を出すときに知っておきたい仕組みについてお話ししたいと思います。
では本題に
結論→エレキギターの仕組みを参考にする
今回の結論としては、「エレキギターの仕組みを参考にしよう」ということです。
エレキギターというのは、アンプを使って音を大きくします。
なのでアンプを通さないと生音はとても小さいです。
このイメージをドラムでも持っていただきたいと言う事です。
もちろんドラムを叩くのは電気を使わない生身の人間ですが、あくまでイメージの問題です。
というわけでこの事について深掘りしていきましょう。
最初は小さい音で始める
私もレッスンでよくお伝えしてますが、最初は小さい音で良いということ。
これはドラムそのものを始めたばかりの人もそうだし、すでにドラムが叩けても新しい曲やフレーズに挑戦するときもそうです。
私も新しい曲をはじめて叩く時は今だに小さい音から始めていきます。
ただし条件がありまして、小さくてもフォームはきれいにちゃんと叩くという事。
つまり、これがエレキギターでいう「アンプをつながない生音」にあたります。
まずはここで、あいまいな部分を潰していってしっかり基礎を固めていくわけなんですね。
ちなみにこの段階の練習であれば電子ドラムを使うのも全然ありです。
音を大きくするには?
しかしこのままだと、バンドで合わせたときに埋もれてしまう…。
そこで音を大きくする必要があります。
エレキギターだったらアンプにつなげば終わりですがドラムは残念ながらそうはいかない。
そこで先日こんな動画を上げてみました。
上腕を使ってドラムの音量を切り替える練習(デモ演奏?)です。ニルバーナのあの曲みたいになりました笑。#ドラム #ドラムレッスン #エイトビート pic.twitter.com/mqtZZAVUOI
— Hazime (@kah35sx) January 10, 2021
小さい音と大きい音交互に叩いていますが、感覚としては肘から先の動きはどちらも同じです。
じゃあ何が違うのか?という事ですね。
上腕を使う
さっきの動画でも実演してますが、大きい音の時は上腕(つまり二の腕)を大きく動かしています。
ただ二の腕だけを動かしているわけでは無くて胴体を動かした結果、二の腕もつられて動くという感じですね。
胴体の動かし方はこちらの動画で大げさにやっているので良ければご参考に。
そしてこれこそがエレキギターでいうアンプの役割なのですね。つまりまとめるとこんな感じ。
- 「エレキギターでいう生音」がドラムでいう「手先を使った小さい音の演奏」
- 「エレキギターでいうアンプ」がドラムでいう「胴体と二の腕での演奏」
このように分けて考えることが大事なのですね。
これって歌も同じかなと。もちろん歌はマイクで大きくすることもできますが、ドラムでもマイクを立てるのでそこは同じ。
歌の場合も小さい声でちゃんと歌えてこそ、胴体やお腹を使って共鳴させて大きな声が出る、みたいなところありますからね。
終わりに
というわけで今回はドラムの音量についてお伝えしました。
ドラムを叩く以上は爆音で縦横無人に叩きまくる…というところに理想を持つのは自然な事だと思いますが。
それも小さな音でしっかり演奏できてこその爆音なんですね。
逆に小さい音でしっかり演奏できないと音を大きくした時にまとまりのない演奏になってしまうということなんです。
何事も地道な積み上げが大切という事ですね。
よければご参考までに。
ではでは。