ドラムを叩く時に「手首が硬い」とお悩みの方へ

目次
はじめに
また久々の更新ですが、レッスンの方はありがたいことに続けさせてもらっています。
今回は久々にドラムのことについて書こうと思いますが、テーマは「手首」です。
よく「手首を柔らかくしないとダメ」なんて聞くかもしれませんが、それって一体何なのか?ということを書いていきます。
なので今回は初級レベルを抜け出て中級に入ったくらいのドラマーの参考になればと思います。では本題に。
結論→手首の柔らかさとは?
まず結論ですが手首の柔らかさは「腕の関節を時間差で動かせること」です。
こう書くとちょっと難しく思えるかもしれませんが。
要するに、ドラムを叩く時の腕まわりの動きって「肩→肘→手首→肘→肩」という順番の動きの繰り返しです。
(もちろん人間の関節は複雑にできているので、これはかなりざっくりとした説明です)
なので、文字通り「手首が硬いからストレッチして伸ばそう」とか「筋トレして手首を鍛えよう」とかそういうお話ではないということです。
ちなみに私が思うに手首などの筋肉が薄い部分は鍛えるのが難しいし、ドラムのためにピンポイントで鍛える必要はないかなと。
手首に負担がかからない叩き方でドラムをたくさんたたけば、それなりに鍛えられてくると思うので。
手首を柔らかくする理由とは?
そもそも何で手首が硬いとだめなのか?ということですが。
今回は三つほど理由をご紹介。
①手首を痛めやすくなる
まずは、単純に手首を痛めやすくなります。
自動車にもサスペンションがついてますが、それと同じこと。
要は手首が硬いと大きい音を出した時にその反動を手首で全て受け止めてしまうんです。
反対に手首が柔らかいと、叩いた時の反動を全身に散らすことができます。
②表現力がつかない
同じドラムでも叩く人によって音が変わりますが、例えばハイハットを一発叩くにしても「チ」「ジッ」「ツ」「チー」などいろんな表現ができます。
この表現の組み合わせが絶妙にできるドラマーが「上手い」ドラマーです。
手首が硬いとこの音の使い分けが単調になってしまうということなんです。
(もちろん手首だけが原因ではないですが)
③リズムが硬くなる
②と似たような話なんですけど、手首が硬いとリズムも硬くなります。
要するに、手首が硬いとドラムの出音を「オンかオフか」でしか感じられなくなります。
でも、ドラムのリズムのポイントは「オンとオフ」の間をいかに表現できるか?ということになります。
そしてこれは休符をどう感じてコントロールするか?ということなんです。
手首をやわらかくするには?
というわけで、じゃぁ実際にどうすればいいの?ということですが、いきなり手首を柔らかくしてドラムを叩くのは難しいです(私も数年かかりました…)
なのでまずはひたすらスティックを持たずにイメトレがおすすめ。
具体的には、さっき書いたドラムを叩く時の腕まわりの動きの「肩→肘→手首→肘→肩」をひたすら素振りのように繰り返し、フォームの改善をしていきます。
いきなりスティックを持つと、動きが元に戻ってしまうのでまずは素振りです。
フォームの改善の時期は思うように叩けなくて辛いかもですが、徐々にこの素振りの効果がスティックを持った時にも現れてきます。
そして、上手いドラマーのなめらかな動きを見て「こういうことだったのか!」と腑に落ちたら、それがレベルアップの証拠です!
おわりに
というわけで久々の投稿でした。
極度の球技オンチの私ですがこの動きが腑に落ちてからはボールが遠くに投げれるようになりました笑。
なので、ドラム以外の動作とも結びつけていると上達も早いかなと思います。
また気が向いたら書いていきます。
ではでは。