ジルジャンのドラマー用耳栓の使い心地が良かったので耳鳴りが気になるミュージシャンは是非

「ミュージシャンは耳が命」ということで、今回は耳栓の話。
まぁ結論からいうと、耳栓はしないに越したことはありません。こう書くと身も蓋もないんですけど、最近ドラマー用の耳栓がありまして、それに関する記事です。
ちょっと話が飛びますが、先日の記事でも書きましたが、ジャスミュージシャン・文筆家の菊地成孔氏のトークライブを代官山に見に行った時に、「イヤモニのシステム自体が今過渡期で、イヤモニに切り替えてから明らかに歌が下手になった人が出てきた」というお話がありました。
(ちなみに、イヤモニというのは、イヤーモニターの略称で、バンドが大会場でライブをやるときに周りの演奏がよく聴こえるように自分の耳を完全に密封した形のイヤホンのことです)
やはり、耳を完全にふさいだ状態だと自分の歌声が聞き取りにくく、そのために上手く歌えなくなったしまうそうです。
で、ドラムと歌は完全に同じではないのですが、これと似たような事がいえます。
つまり、市販の薬局で売っているようなスポンジタイプの耳栓をしてドラムを叩くと音がこもってしまい、まぁ確かに耳には優しいのですが、自分がどんな音を出しているのかわからなくなります。
じゃあ耳栓なんかつけなければいいという話になりますが、狭いスタジオやライブハウスだと特にクラッシュシンバルや、ギターソロ、リード系のギラギラしたシンセなどの割と高域の音が結構耳にガンガン響いて辛いのも事実。
私の耳がもともとそんなに頑強ではないということもありますが、長時間そのような環境にいると耳鳴りがしばらく残ったり、加齢とともに高域が聞き取りにくくなる難聴になったりもします。
ただ先ほども書きましたが、個人練習やドラム単体を録音するとかならまだしも、バンドで練習するときはドラムの音はバンドに混ぜてなんぼなので、耳栓をすると勘が鈍るのは確実。しかし演奏後の耳鳴りは避けたい…。
じゃあ結局どうしたいのか?ということでひとまず密閉型のイヤホンを少しずらしてしていましたが(もちろん音楽は流しません)、これはスポンジの耳栓よりは音のこもり感もないのですが、それでも必要な音もカットされてしまい、しかも生音とは違うし、何よりコードが邪魔です笑。
何かいい策はないものかと考えていたら、Amazonでこれを発見。
価格帯としては他社の高価なものもあったので、「より高い耳栓の方が効果があるのでは?」という気もしましたが、なにせ初めての試みだったので、ダメもとで購入。
私は個人練習のときは密閉型ヘッドホンで音楽を流しながら練習しているので、本日早速バンド練習で試してみました。
結果は…「良い!!」です。決してアフィリエイトを貼っているからではないのですが笑、スポンジ型の耳栓や密閉型のイヤホンにありがちな、「広域だけ聴こえなくなる」がなく、まんべんなく音量が緩和される感じです。
これはギターやシンセの音に関してもそうで、狭いスタジオ独特のあの「これ絶対耳に悪いよな…でもしょうがないか」的な強烈な音の響きがきれいにカットされて、ドラマーが把握しなくてはならない「音楽の全体像」がクリアに聴きとれるようになります。
そしてこの耳栓のウリでもある「通常の会話も聴き取れる」という部分ですが、これも概ねクリアしています。
「概ね」と書いたのは、耳栓を外した時の聴こえ方と比べると、やっぱり聴き取りにくい部分はあったので。なので、小声でひそひそ話されるとちょっと聴き取りにくいかなというのが正直な感想でした。
しかし、この効果は予想以上のものでした。演奏後の耳鳴りに悩まされている方はぜひ使ってみることをお勧めします。
ではでは。